
ウクライナ軍の情報を収集していたモスクワ聖庁系聖職者が拘束される
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ウクルインフォルム
ウクライナ保安庁(SBU)防諜隊員は、ロシア軍によるウクライナ軍人への攻撃のための情報を収集していたウクライナ正教会モスクワ聖庁のポクロウシク副主教区主司祭である58歳の男性を拘束した。
SBUがテレグラム・チャンネルで伝えた。
SBUは、この聖職者はロシアに住んでいる娘を通じてロシア連邦保安庁(FSB)に雇われていたと伝えた。娘は、ロシア首脳プーチンに対して、ウクライナにいる自分の母親と姉ないし妹のためにロシア国籍を付与するよう書簡で要請していたという。その後、FSB職員が同容疑者へと連絡し、協力することの代わりにロシアの家族のところへと「避難」させ、ロシア国籍を準備することを約束したという。
SBUは、「反逆者は、『提案』に同意して、ヴォルノヴァハ地区のウクライナ軍の予備の指揮所、強化地区、兵站施設の位置について情報を集め出した。聖職者の集めた座標情報で、占領軍は、防衛戦力に対して、誘導航空爆弾、ミサイル、榴弾砲といった、あらゆる攻撃手段を行使する計画だった」と説明した。
そしてSBUは、この聖職者がFSBにインテリジェンス情報の「報告書」を送信する前に拘束したと伝えた。家宅捜索時には、対敵協力の証拠の入った携帯電話を押収したという。



容疑者には、刑法典第2条111項の容疑(戒厳令化での集団での事前談合による国家反逆罪)が伝達されており、最大で資産の没収を伴う終身刑が言い渡される可能性があると書かれている。