
安全保障・国防会議:アゾフ海の軍事プレゼンス強化、海洋ドクトリン作成へ
ウクルインフォルム
6日、大統領が開催した国家安全保障・国防会議(NSDC)にて、南部地域、アゾフ海と黒海海上における国益保護のための包括的方策が確定された。
NSDC広報室が伝えた。
NSDCの発表では、「これらの方策は、アゾフ海での海上軍事プレゼンスの強化、ウクライナ海軍船舶隊の創設、関係インフラの建設、沿岸防衛部隊への新型誘導弾の装備等を指す」とある。
また、閣僚会議(内閣)に対して、海洋ドクトリンのすみやかな採択と、アゾフ海・黒海海上の国益保護のための法的根拠の改善を行うよう指示が出された。
政府はまた、被占領下クリミアの北部における技術災害への対処に関する国際パートナーとの共同の立場の形成作業と、同災害のウクライナ大陸側南部への拡大防止を行わなければならない。
さらに、NSDCは、ロシアとの友好パートナーシップ協力条約を次の10年間の延長を行わないとのポロシェンコ大統領の提案を支持した。
これまでの報道によれば、8月24日、ロシアに占領されているクリミアのアルミャンシク市で、不明の毒物の流出が発生。それにより地元住民の健康が著しく悪化していた。
ウクライナ南部ヘルソン州では、空気と土壌の化学汚染が確認されていた。
クリミアの「政権」がこの環境災害に対応したのは、事件の12日後で、アルミャンシク市の工場「チタン」の稼動を2週間停止させた。児童は、母親とともに、療養所へ送られた。
最高会議(国会)の人権担当事務所は、この情報を国際連合、欧州安全保障協力機構(OSCE)、世界保健機構(WHO)、赤十字国際委員会に連絡している。
ポロシェンコ大統領は、NSDC会合で、この毒物の流出は、ロシア軍の訓練の結果生じたと発言した。
また、国境警備庁の発表では、アゾフ海では、8月末の時点で、ウクライナの港に向かう150以上の外国船がロシアにより止められている。