【東部情勢】ウクライナ、OSCEでドンバス地方にて衛生班車両が受けた攻撃の写真を提示
写真
ウクルインフォルム
12日、ウィーンで開催された欧州安保協力機構(OSCE)安全保障協力フォーラム会合にて、ウクライナ代表団は、ウクライナ東部ドンバス地方にてロシア占領軍が国際人道法を違反している事例を紹介した。
ウクルインフォルムのオーストリア特派員が伝えた。
とりわけ、ウクライナ代表部は、ウクライナ軍衛生班の車両がロシア占領軍の無人機から受けた攻撃の写真を提示した。
ウクライナ代表部のイーホル・ロッソウシキー副代表は、「3月9日、ロシア占領軍は、タラキウカ近郊にて、ウクライナ軍衛生班の車両を攻撃した。同車両には、赤十字の印がはっきり見えるように描かれていた。この攻撃は、改造された商業用クワッドコプターを利用し、擲弾VOG(VOG-25あるいはVOG-17)を車両へ投下して行なわれた」と発表した。
ロッソウシキー氏は、この無人機を使った攻撃は、同時点に同地点にて欧州安保協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)が、クワッドコプターの無人機を利用したモニター活動を行っている際に行われたことに注意を向けた。同氏は、「ロシア占領軍がSMMの無人機の活動と同じ時間と場所を把握して、その情報をウクライナ軍への攻撃を隠すために利用したことは、明白である」と強調した。
同氏は、「このような行為は、ロシア占領軍が国際人道法の規範を無視していることを明白に証明している」と指摘した。
ウクライナ代表部は、OSCE加盟国代表たちに、この無人機を用いた攻撃を受けたウクライナ軍衛生班車両の写真を提示した。