ゼレンシキー大統領東部訪問 前線の医療施設やアゾフ海沿岸を視察
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ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は11日、ウクライナ東部のドネツィク州とザポリッジャ州を訪問、軍の施設を視察した。
ドネツィク州では、軍の新型コロナウイルス感染症(Covid-19)を発症した者のために設置された特別収容テントを訪れた。大統領府が伝えた。
大統領は、収容テントで作業を行う医師たちに防護用品を渡し、その活動に謝意を伝えた。
大統領はまた、移動式PCR検査ラボを訪問し、ウクライナ軍内のCovid-19感染状況の検査状況を視察した。発表には、「大統領には、統一部隊作戦圏では、500以上のPCR検査が実施されており、圏内の検査結果は全て陰性であると報告された」と書かれている。
また、大統領は、兵力・機器引き離し第3地点に指定されているペトリウシケを訪問した。
発表には、大統領に同地点の最新情勢が伝えられ、状況がコントロールされており平穏であると報告されたと書かれている。
大統領は、兵力等引き離しが砲撃件数の減少をもたらしていることを嬉しく思うとし、現在さらなる引き離し地点の合意に向けて作業をしていると伝えたとのこと。
ゼレンシキー大統領はその後、ザポリッジャ州ベルジャンシクを訪問し、建設中のウクライナ海軍基地「スヒード(東)」を視察した。
大統領府発表には、大統領が、現在ミコライウに位置する海軍基地「スヒード」の建設予定地であるベルジャンシクの海洋貿易港の敷地を視察したと書かれている。また、アゾフ海の最新情勢についても報告を受けたとある。
建設作業は、2020〜21年に行われるとある。2020年は、港湾インフラのインフラ省から国防省の管理下への引き渡しに関わる文書上手続き、敷地内複数インフラの解体、専門家による評価作業が行われるとのこと。そして、2021年に施設建設が始まると書かれている。
写真:大統領府