ゼレンシキー大統領、ウクライナの現代的艦隊の建造必要性を主張
ウクルインフォルム
訪米中のゼレンシキー大統領は8月31日、北大西洋条約機構(NATO)からのサポートは心理レベルで重要だが、現状ではより多くのサポートが必要だと指摘した。
ゼレンシキー大統領が米ヴァージニア州マウントバーノン訪問時、米国シンクタンク向けにウクライナの変革プログラムを紹介する際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
大統領は、「私たちは、黒海・アゾフ海会場でのウクライナへのサポートにつき感謝している。特に、軍事演習の実施だ。人々は、NATOからのサポートを目にしており、私たちが放置されているわけでないことを見ている。そのようなプレゼンスは心理的に重要だ。しかし、それで十分というわけではない」と発言した。
加えて大統領は、西側諸国はウクライナのNATO加盟を「戦略」として考えているが、ウクライナ自身はそれを「戦術」として見ていると強調し、NATO加盟は緊急性のある問題であると指摘した。大統領は、「戦略のための時間はない。クリミアの一時的占領が続き、そこには8万のロシア連邦の軍人が集まっており、ウクライナ国境沿いにはさらに数万が集まっているのだ」と発言した。
その他、大統領は、ウクライナには現代的艦隊の建造が不可欠だとし、そのためにはNATOや黒海沿岸のパートナーが必要だと指摘した。大統領は、「私たちはプレゼントを求めているのではない。私たちには、機会が、安いクレジットへのアクセスが必要なのだ」と強調し、艦隊建設の最初の段階には、150万ドルが必要だと発言した。
なお、ゼレンシキー大統領は現在米国を訪問している。9月1日には、バイデン米大統領との会談が行われる。大統領の訪米は、9月5日まで続く予定となっている。