レズニコウ宇国防相、NATOウクライナ委員会の「評議会」への格上げを期待
レズニコウ国防相がNATOウクライナ委員会会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
レズニコウ氏は、「私は、法律家として、予想を行うことは好まないのだが、しかし予言はできる。これ(同日の会合)は2016年ぶりのウクライナNATO委員会会合だったのだが、私は、それが最後のものとなることへの真剣な願望がある。ウクライナとNATOの国防相級の次の会合は、ビルニュス(編集注:NATO首脳会議)、あるいはビルニュスの直後に、ウクライナNATO評議会会合として開かれることを願っている。それは関係の新しいレベルであり、新しく格上げされた連携レベルであり、ウクライナはまだNATO加盟国ではないものの、しかし、あらゆる委員会、全ての代表会合に平等に出席していくことになり、関連の合意文書に書かれているように、問題提起の権利を持つことになる。つまり、次回はもう、より多くの機会のあるウクライナNATO評議会会合となるのだ」と発言した。
同氏はまた、前回のウクライナNATO委員会会合が開催されたのは2016年6月15日だったとし、その後同委員会会合の開催はハンガリーの拒否権によって妨害されてきたと指摘した。同日の国防相級委員会会合は2016年ぶりのものであり、NATO31か国全ての国防相とウクライナ国防相の参加を得たと伝えた。
そして同氏は、「それは私たちの視点を伝える機会であった。もちろん、私たちは私たちのNATO加盟申請、ビルニュス(編集注:NATO首脳会議)、期待、私たちの能力強化について話し合った」とし、将来について話し合ったことが大切だと述べた。同氏は、「私たちは私たちが勝利した後のことを含む、将来の戦力、ウクライナの防衛戦力の発展について話し合った。その時ウクライナ軍は欧州、NATOの左端でどうあるべきか、についてだ」と発言した。
さらに同氏は、会合時に、ウクライナ軍航空機操縦士の戦闘機F16訓練の展望についてや、ポーランドとドイツが主導する「戦車連合」の枠内での協議に大きな進展があったと伝えた。同氏によれば、同日ポーランドは、戦車レオパルトのサービス・修理ハブをどのように組織するかについて説明したという。
その他同氏は、同委員会では、エストニアとルクセンブルクが「IT連合」の創設を主導したと伝えた。「IT連合」は、ウクライナのサイバーセキュリティ上の能力を高めることができるものだという。同氏は、同連合には、何らかの政治的考慮、理由により致死性装備品の供与ができない国の連合に加われない国でも、この「ラムシュタイン」の枠内に設置される可能性のある「IT連合」には加わることができると指摘した。