ウクライナ空軍、露軍が早期警戒管制機「A50」を以前より遠くで使用していると報告
イフナト報道官がテレビ番組「統一ニュース」で報告した。
イフナト氏は、「早期警戒管制機は、自らの場所から600キロメートル先のウクライナ領の奥深くまでレーダー偵察を行っている。この半径内であれば、同機は私たち領土内の空中の目標物を確認する。無人機、航空機、そしてSAMの発射すら(の探知)も可能で、当然、ある種の放射を行っているレーダー基地もだ。偵察を行い、あの指揮機Il22か、戦闘に利用するためにその情報を得るその他の地上の管制地点に情報を提供するためだ。それがその航空機が重要な理由であり、ウクライナにとっては、私たちの航空能力強化のために、F16とともに、その類の航空機を、もしかしたらもう少し後で、受け取れるとしたら良いことだ。それは部隊使用の効果を高める本当に強力な航空機だ」と発言した。
また同氏は、ウクライナ軍はロシア軍の「A50」を確認しているが、しかし同機は以前よりウクライナ国境から離れたところにいると指摘した。
その際同氏は、「今日は確かに、朝から確認されていた。しかし、それはあまり近くまでは飛んでこなかった。同機は、別の日にも飛んでいた。その点におかしなところはない。1機撃墜され、その場所に別の機が飛んできたが、しかし、戦闘で運用可能な状態にある機は、片手で数えられるほどで、1機は撃墜され、他のが飛んできたのだ」と指摘し、また、A50とIl22は常にペアを組んでいると補足した。
さらに同氏は、現時点ではA50は空中で観察されていないが、また戻ってくる可能性は排除されないと述べた。
その他同氏は、ザポリッジャ州、ミコライウ州では、ロシア軍の無人機「ザラ」「スーパーカム」「オルラン10」が多く飛んでおり、それにより敵は南部での砲撃実施のために衝突ラインを活発にモニターしていると伝えた。
これに先立ち、空軍は、14日にロシア軍の早期警戒管制機「A50」と空中指揮機「Il22」を撃墜したと発表していた。その後、Il22に関しては、撃墜ではなく、破損した状態で露領アナパまで到達したことがわかっている。