ゼレンシキー宇大統領、ザルジュニー軍総司令官を解任し、シルシキー陸軍司令官を新総司令官に任命
ゼレンシキー宇大統領はまず、ザルジュニー氏との面会についてテレグラム・チャンネルについて報告した。
ゼレンシキー氏は、「ヴァレリー・ザルジュニー将軍と会談した。2年間のウクライナ防衛につき謝意を伝えた」と書き込んだ。
また同氏は、ザルジュニー氏と、軍にどのような刷新が必要か、誰が軍の新しい幹部に就くべきかにつき協議をしたと伝えた。
そして同氏は、「そのような刷新の時は正に今だ」と書き込んだ。同時に同氏は、ザルジュニー氏に対して、今後もチームに残るよう提案し、「必ず勝利しよう! ウクライナに栄光あれ!」と書き足した。
また、ゼレンシキー氏は、その後の夜の動画メッセージにおいて、シルシキー陸軍司令官(大将)を軍総司令官に任命したと発表した。
ゼレンシキー氏は、今日から新しいチームがウクライナ軍幹部となると強調した。
同氏はその際、「私は、ロボティネやアウジーウカの私たちの戦士、参謀本部、最高司令官会議のビジョンが一致することを望んでいる。誰の経験が現在軍刷新に値するかにつき、詳細に個人を調べている」と伝えた。さらに同氏は、様々なレベルの指揮官と多くの対話を行ってきたと述べた。
そして、同氏は、シルシキー氏はキーウ防衛作戦とハルキウ州解放作戦で成功を収めていることを喚起した。
その他、ザルジュニー氏は、テレグラム・チャンネルにて、現在の課題は2022年時点の課題とは異なっていると書き込んだ。
ザルジュニー氏は、「大戦争の最初の最も困難な時、私たちは、卑劣で強力な敵と対峙した。一緒に耐え抜いた。私たちの戦いは続いており、毎日変わっている。2022年の課題は、2024年の課題とは異なる。そのため、私たち皆が変わらねばならず、新しい現実にも適応しなければならない。一緒に勝利するためにもだ」と伝えた。
同氏はまた、自身とゼレンシキー氏との間には、重要かつ真剣な対話があったとし、アプローチと戦略の変更が不可欠だという決定が下されたと指摘した。
そして同氏は、一緒にいてくれた人々に対して謝意を伝え、とりわけ、参謀本部と国防省のチームとゼレンシキー大統領に謝意を表明した。
その上で同氏は、「私は、私たちの子供の未来を守っているウクライナ軍の一人一人を誇っている。全ての兵士たち、軍曹たち、将校たちをだ。ウクライナと自由のために命を捧げた全ての人に頭を下げる。彼らを覚えており、皆の仇を討つ。ウクライナ人は必ず勝利する。ウクライナに栄光あれ!」と強調した。
これに先立ちゼレンシキー大統領は、イタリアメディアに対して、ウクライナには国家首脳陣をはじめとして、再編が必要だと考えていると発言していた。
1月29日、複数のテレグラム・チャンネルがザルジュニー総司令官が解任されたと投稿していた。同時に、その際は、ニキフォロウ宇大統領報道官が、ゼレンシキー大統領がウクライナ軍のザルジュニー総司令官を解任したという事実はないと発表していた。