戦闘機「F16」最初の6機は6月までにウクライナに引き渡しの見込み=米報道
ウクルインフォルム
欧州の国々により供与が約束されている約45機の戦闘機「F16」の内6機が6月までにウクライナに引き渡される見込みだという。
11日、米ニューヨークタイムズ紙が報じた。
報道によれば、夏までにはデンマーク、英国、米国でのウクライナ軍航空機操縦士12人の10か月の訓練が終わり、戦闘飛行への準備が整う見込みだという。
同時に、訓練を受けた操縦士がウクライナへ到着するまでに、欧州諸国が約束した約45機のF16のうちウクライナに届いている「F16」は、6機だけだろうと指摘されている。
記事には、「とはいえ、待ちわびられた同機の戦場到着は、遅過ぎない頃に生じる」と書かれている。
また、これら戦闘機には、おそらく、短・中距離のミサイルと爆弾が搭載される可能性が高く、それにより地上発射型弾薬の不足を部分的に補うことになるだろうと指摘されている。
F16引き渡しの遅れの原因は、戦闘機の効果的な運用のための英語学習と西側軍事慣行の習得の必要性が生じたウクライナ操縦士の訓練の長さだという。操縦士の訓練は、通常の訓練基準に比べれば、「電光石火」の速度で進んでいるものの、ウクライナや同盟国が期待していたよりは遅いという。
また、戦闘機の引き渡しの遅れは、F16を戦争の決定的要因となる可能性が低いと見るバイデン政権の立場とも関連していると指摘されている。
写真:Ezra Acayan/Getty Images