モルドバの新しい国家安保戦略ではロシアが主要な脅威に指定されている=ポプショイ・モルドバ外相
ベルリンを訪問したポプショイ外相がベーアボック独外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ポプショイ氏は、モルドバは「自分自身を守れるようになり、ウクライナにとっての良きパートナーとなれるように」自国の安全保障を強化するために多くの努力を費やしていると発言した。また、同氏は、新しい国家(安全保障)戦略では、ロシアがモルドバの安全保障にとっての主要な脅威と指定されていると述べた。
そして同氏は、「プーチンがモルドバを攻撃したがっているかどうかが問題なのではなく、彼がそれを実行できるかどうかが問題なのだ」と発言した。
さらに同氏は、モルドバはクレムリンに依存することが何をもたらすのかを見ており、モルドバ国民の大半は「ロシアとは何も共通するものを持ちたくないと思っている」と指摘した。同時に同氏は、ロシアは毎日モルドバを不安定化させ、情勢を掻き乱そうとしているとし、また「ロシアは、私たちを国内でも、ディアスポラとの間でも、ウクライナ難民との間でも分断するために、ハイブリッド戦争のあらゆる手段を用いている」と強調した。
その他同氏は、モルドバはウクライナのパートナーであり続けるとし、「私たちはウクライナのそばにい続け、同国への支持を約束している」と発言した。
その際同氏は、モルドバの人々はウクライナがモルドバをロシアから守ってくれていることを認識しているとし、モルドバはウクライナをあらゆる可能な手段で支援しているし、今後もそうしていくと伝えた。
なお、今回、ポプショイ・モルドバ外相は、自身の外相就任後初めてベルリンを訪問した。
これに先立ち、モルドバ議会は昨年12月、国家安全保障戦略を採択していた。同戦略では、ロシアは、「対ウクライナ戦争」「モルドバ領内のロシア軍駐留」「ハイブリッド攻撃」という3つの点でモルドバの国家安全保障にとっての脅威だと書かれている。