ウクライナ空軍、ロシアの新型ミサイル「Kh69」使用にコメント 「パトリオットはおそらく対応可」
イェウラシュ報道官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に、ロシア軍によるミサイル「Kh69」使用にコメントした。
イェウラシュ氏は、「それは『Kh59』の改良システムだ。現在、そのミサイルがどのようなものだったのか、どのような型だったのか解明している。暫定だが、ロシアはこれまでに類似のミサイルを使用している。それは真新しいミサイルで、部品は2023年に製造されたものだ。つまり、私たちは、ロシアが新しいミサイルを常に製造し続けようとしていることを目にしているわけだ。しかしながら、全てはその生産が成功するか否か、彼らが半導体、チップ、マイクロ回路などをどれだけ迅速に確保できるかにかかっている。当然、ミサイル『Kh69』は、私たちにとって新しいミサイルであり、つまり、私たちは、同ミサイルにどのように対抗できるかについても分析している。最も可能性が大きいことは、『パトリオット』もまたそれに対抗できるだろうということである。なぜなら、パトリオットは、はるかに困難な型のミサイルである『ツィルクロン』や『キンジャル』と戦ってきたのだから」と発言した。
その他同氏は、東部ハルキウ市への攻撃につき、同市がロシアとの国境から極めて近い場所に位置することが、攻撃への対峙を難しくしていると強調した。
その際同氏は、「ハルキウとロシア領との国境の距離は極めて短く、ロシア人は地対空ミサイルシステム『S300』を攻撃を加えるための弾道ミサイルとして頻繁に使用している。距離がしばしば事を決めるし、そのミサイルの飛翔速度は非常に高い。それにより私たちのシステムを効果的に使用する時間が非常に少ないのだ。よって、その点で唯一効果的な解決策となり得るのは、航空誘導爆弾も使用している敵の戦術航空を抑止することであり、そしてもちろん、それらシステムを発見し、攻撃の先手を打って、カウンター攻撃を仕掛けることである」と発言した。
これに先立ち、11日にロシア占領軍がキーウ州のトリピッリャ火力発電所に対して新型巡航ミサイル「Kh69」を使用したことが判明していた。同ミサイルは、Su34、Su35から発射でき、Su57にとっては主要な巡航ミサイルとなるもの。ミサイルの射程距離は約400キロメートル。
写真:Defense Express