仏独ポーランド、ロシアの偽情報作戦対策の強化を呼びかけ
ウクルインフォルム
フランスのジャン=ノエル・バロ欧州・外務相付ヨーロッパ担当相、ドイツのアンナ・ルーマン欧州担当次官、ポーランドのアダム・シュラプカ欧州関係相の3名は29日、ロシア関連外国団体による偽情報作戦への対策努力を倍加するよう呼びかけた。
バロ大臣が、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、ワイマール3国の3人の政治家による共同声明を公表した。
声明には、「ロシアの介入、ウクライナにおける戦争、民主主義支援。欧州はこれら挑戦に直面する中で、野心的でなければならない。フランス、ドイツ、ポーランドは、自らの声が欧州連合(EU)内で聞かれるよう、団結した」と書かれている。
また、3か国は、5月21日の総務理事会の議題に本件を扱うことを提示したという。総務理事会は、欧州理事会会合を準備する機関。
バロ氏は、外国のデジタル介入監視・防止を担当するフランスの政府機関「ヴィジニュム」が、3月20日から26日にかけて、「ポータルコンバット」と呼ばれるネットワークに属する31の新しいドメイン名を発見したと伝えた。なお、「ポータルコンバット」とは、ロシアのプロパガンダを欧州や米国で拡散しているネットワークのこと。
さらに、3者は声明にて「チェコの情報保安局を含む複数の保安機関間の国際協力の枠組みで、ポーランド国内保安庁が複数の捜索、拘束、尋問を行った」と伝えた。
そして3者は、この作戦措置により、「欧州の声」と名付けられた、「ウクライナ支援を弱めつつ、EUのイメージを悪化させる」ことを目的とした、偽情報活動やその他の影響工作を行っていたロシアのネットワークを摘発したと報告した。