最初の歩兵戦闘車「リンクス」はウクライナ国内で年内に製造される=カミシン宇戦略産業相
11、12日にベルリンで開催されているウクライナ復興会議に出席しているカミシン戦略産業相がウクルインフォルムにコメントした。
カミシン氏は、「会議では、ドイツの防衛コンツェルンである『ラインメタル』と一緒に、私たちがウクライナで歩兵戦闘車『リンクス』生産を始めていることを発表した。その最初の1台は、年内にウクライナで製造される」と発言した。
同氏はまた、このプロジェクトはドイツ政府の資金が投入されることが予定されているとし、ドイツ側はこれまでウクライナのイニシアティブに非常に協力的だと伝えた。
さらに同氏は、同会議の前にラインメタル社幹部とウクライナ国内の製造工場の操業開始を行ったとし、そこでは歩兵戦闘車「マルダー」をはじめ、ドイツによって供与された兵器の修理が行われていくと伝えた。
同氏は、「これは、ウクライナの防衛産業が欧州システムに統合され始めていることを示す良い例だ」と述べ、ウクライナが欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)に加盟した際には、国内の防衛産業は欧州のシステムに統合されるとの確信を示した。
その他同氏は、戦争がウクライナの勝利で終了した暁には、ウクライナの兵器・軍用品の輸出はウクライナ経済にとって「主要、とは言わないまでも、重要な」要素となるだろうと指摘した。その際同氏は、防衛産業は経済復興にとって重要な要素であり、昨年の経済成長5%の内、1.5%は防衛産業が与えたものだと述べた。そして同氏は、「今年はその何倍にもなるだろう」と指摘した。
また同氏は、ウクライナの防衛面のニーズは世界のどの国生産能力をも超えるものだとし、「そのため、私たちが戦っている間は、私たちは多くの兵器を調達していくことになる。しかし、大切な課題は、ウクライナで開発し、生産し、修理することだ」と発言した。
これに先立ち、10日、カミシン戦略産業相は、ウクライナとドイツの防衛企業「ウクルオボロンプロム」と「ラインメタル」がウクライナ国内での修理・装甲車製造工場の操業を開始したと発表していた。