防空システム供与や年400億ドル財政支援 ゼレンシキー宇大統領、NATO首脳会議の成果に言及
ゼレンシキー大統領がストルテンベルグNATO事務総長との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今、このNATO首脳会議の際に、私たちは、具体的な成果と私たちと子供たちにとって重要な決定を得ている。私たちは、防空に関する決定、ウクライナへの5基の『パトリオット』と数十のその他のシステムに関する決定に感謝しており、できるだけ多くの人の命を救えるように、できるだけ迅速にそれが供給されることを期待している」と発言した。
さらに同氏は、1年前に「私たちは、新しい強力な安全保障協定の作業を始めた」とし、同日もルーマニアとの間で安全保障協定を締結したことを指摘した。
その際同氏は、「このような署名は増えていく。協定1つ1つが私たちをより強くするし、私たちのNATOへの道のりを通じて効力を持っていく」と発言した。
さらに同氏は、それらの安保協定が定める明確な財政上コミットメントがあるとし、毎年ウクライナに400億ドルが供与されると発言した。
そして同氏は、「これら全てが、プーチンの侵略実行への食欲を減退させるのだ」と指摘した、
また同氏は、ロシア領内の軍事基地を攻撃する許可に関して、英首相、米大統領、NATO事務総長と協議したと伝えた。
その際同氏は、「私は、そのテーマを非常に具体的な事実とともに提起した。私たちは、それが何のことであるかを理解しているし、私たちへの攻撃が行われる起点となる軍事基地がどこにあるかを知っている。私にとって、これはレトリックではなく、現実的な計画である」と発言した。
ウクライナのNATO加盟の展望に関しては、同氏は、「私たちは、ウクライナのNATOへの動きが不可逆であるとの表現を得ている。私たちは、ウクライナがNATOに招待され、ウクライナがNATOに加盟する日が来るのを期待している。それを達成することを私は確信している」と発言した。
なお、9〜11日、ワシントンにてNATO首脳会議が開催された。ウクライナからは、ゼレンシキー大統領率いる代表団が出席していた。