
トランプ氏が欧州の人々の代わりに欧州の安全保障の問題を解決することはない=トゥスク・ポーランド首相
ウクルインフォルム
ポーランドのトゥスク首相は15日、欧州の国々が米国の次期政権に欧州の安全保障に取り掛かって欲しいと思うなら、欧州の国々自身が北大西洋条約機構(NATO)における自らの義務に真剣に向き合い、防衛支出を増やすべきだと発言した。
トゥスク首相がワルシャワを訪れたゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
トゥスク氏は、「1つのことでは、私たち皆がトランプ大統領と同意せざるを得ない。誰も私たちの安全保障の問題を私たちの代わりに解決することはない、ということだ。あらゆる欧州の国々がNATOにおける自らの義務を真剣に解釈し始め、米国が私たちが真剣なパートナーであると思い始めたら、同国は喜んで私たちと協力するだろうと確信している」と発言した。
また同氏は、「誰かを待ってはいけないし、自らの安全保障について誰かに祈ってはいけないのだ」と指摘した。
その際同氏は、「それは自分で取り掛かり、物事を自分で手掛けなければならないのだ。その時、パートナーたちは自ら私たちとの協力を模索し始めるだろう」と発言した。
また同氏は、NATOの次期首脳会合では、各国が防衛に真剣に貢献しなければならないことに「疑いの余地はない」と述べた。同氏は、もはやいくつかの国は防衛支出がGDP比1〜2%で十分だというようなふりはしてはならないと指摘した。
その際同氏は、「それはもう除外されている。そのため、トランプ大統領の計画がどのようなものかを当てようとする代わりに、NATOの各加盟国の義務へと真剣に向き合おうではないか」と呼びかけた。
その点で同氏は、ポーランドは防衛費をGDP比4.7%拠出しているとし、他の欧州の国々も「ポーランドに匹敵するようになるべきだ」と発言した。
同氏は、「欧州の国々が自らの義務を履行したら、もしかしたら、ワシントンのレンズも変わるのかもしれない」と指摘した。