
トゥスク・ポーランド首相、ポーランド経由の米国の対ウクライナ軍事支援の停止を認める
ウクルインフォルム
ポーランドのトゥスク首相は4日、米国によるウクライナへの軍事支援の停止に関する情報は、ポーランド国内の軍事支援引渡しに利用される中継施設の業務で確認されていると認めた。
トゥスク首相が閣議前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
トゥスク氏は、「ご存じの通り、今日、米国がウクライナへの支援を停止するという決定と、もしかしたら米国の対露制裁の解除が開始されるかもしれないと発表された。今日、私たちには、それが単なる言葉だと思う根拠はない。国境とヤションカの私たちのハブから入ってくる報告もまた、米国側の発表を裏付けている」と発言した。
また同氏は、それは「ウクライナと欧州とポーランドを困難な状況に置くもので、何とか対処する必要がある」と補足した。
さらに同氏は、ポーランドと欧州は現在、安全保障の面で「過去数十年で最大の挑戦」に直面していると指摘した。
同氏は加えて、ロンドンでの最近、本件につき首脳会合が開かれたことを喚起し、その際大半の首脳が、防衛費とウクライナ支援の増加が必要だとの点で一致したと伝えた。
その他同氏は、欧州委員会が欧州再軍備計画を策定したことを指摘し、それによりEUの国々の防衛費の増加が可能になると述べた。
そして同氏は、ポーランド政府が国家復興計画から300億ズロチを防衛費に向けると発言した。
なお、ポーランドにあるハブ「ジェシュフ〜ヤションカ」は、ウクライナのための軍事・人道支援の供給の主要ルートの1つであることが知られている。
これに先立ち、ブルームバーグは、トランプ米大統領が、ウクライナに「和平への誠実なコミットメント」を示させるために、ウクライナに対する全ての軍事支援の一時停止を命じたと報じていた。
他方で、米国による支援停止の公式発表は、まだ発出されていない。
シュミハリ宇首相は4日、3月3日夜の時点では、米国からの支援はウクライナに入り続けていたと発言している。