
ウクライナ首相、パトリオット・ミサイルの今後の供給につき米国との合意に期待
シュミハリ首相が記者会見時に、記者から今後のロシアのミサイルを撃墜する防空能力に関する質問に答えて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
シュミハリ氏は、「防空システムについて。今日、全てのパートナーがウクライナにシステム自体もミサイルもその弾薬も供給している。私たちには、様々なパートナーからの供給も倉庫内の在庫もある。当然ながら、米国の貢献は著しく、何よりそれは『パトリオット』に関するものだ。それは今のところ、ロシアの弾道ミサイルと対抗することのできる唯一のシステムだ」と発言した。
また同氏は、弾道ミサイルからウクライナを守るための「パトリオット」のメンテナンス、弾薬の両方を確保するという点にリスクがあると述べた。また、「ロシアがウクライナを攻撃する他の手段(編集注:弾道ミサイル以外)は全て他の手段で破壊することができる」とも指摘した。
そして同氏は、そのリスクは克服されるだろうとし、「私は、私たちは米国や私たちのパートナーたちとの間で、そのリスクが実現しないようにする選択肢を見つけられると確信している」と発言した。
ロシア軍の無人機撃墜能力に関しては、同氏は、ウクライナには移動射撃班というユニークな手段が作り出されたとし、移動射撃班は赤外線カメラ、レーダー、特殊装備といった必要なものを全て装備しており、それによりロシアの無人機を比較的安価に撃墜できていると述べた。
その際同氏は、「これは経済戦争でもある。3万〜4万ドルの無人機を、100万〜数百万ドルのミサイルで撃墜することはできない。それでは経済的に機能しない。よって、私たちはこの戦争における経済的なバランスを模索している。テロ国家の安価な製品をどのように安価に破壊するか。移動射撃班は、その要素の1つであり、電子戦機器が2つ目の要素なのだ」と説明した。