
ウクライナ大統領府副長官、ジッダ宇米協議でウクライナが30日間停戦に同意した理由を説明
ジョウクヴァ大統領府副長官がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した。
ジョウクヴァ氏は、「30日間という期間がとてもシンプルに自ずと説明している。ロシアが停戦に同意し、停戦が発効したらではあるが、30日間で、ロシアがどの程度意識的であり、どれだけ停戦に違反しないかが確認できるのだ。それは、すべての当事者が停戦合意にコミットせねばならない、いわば『試験的期間』である」と発言した。
また同氏は、ウクライナ側は30日間の基本的協議立場を事前に有していたと述べた。その理由として、同氏は、「ノルマンディやミンスクや何十回の停戦といった、過去のフォーマットでのこれまでの停戦の苦い経験が、思うに、どの停戦も2週間以上続かなかったことを示している」ために、30日間という期間はロシアに確かに停戦を遵守する願望があるかどうかを確認できる長さなのだと指摘した。
そして同氏は、ウクライナと米国の共同声明には、30日間の停戦は双方の同意で延長可能だと書かれていることを喚起した。
なお、ジョウクヴァ宇大統領府副長官のインタビューは、近々ウクルインフォルム・ウクライナ語版サイトにて公開される。
これに先立ち、11日、サウジアラビア・ジッダにて、ウクライナと米国の政権チームが協議を行っていた。
協議後、両国は共同声明を発出した。
同共同声明には、「ウクライナは、30日間の一時的かつ、双方の相互同意により延長可能でありつつ、ロシア連邦の受け入れと同時実施を条件とする停戦を即時に導入するという米国の提案を受け入れる準備があることを表明した。米国は、ロシアに対して、ロシアからの相互主義が平和達成への鍵であることを伝える」と書かれている。
さらには、共同声明には、「米国はインテリジェンス共有の一時停止を速やかに解除し、ウクライナへの安全保障支援を再開する」とも書かれている。