ドイツの天然ガス貯蔵施設の貯蔵率90%に
ウクルインフォルム
ドイツの天然ガス貯蔵施設は、ロシアが主要ガスパイプライン「ノルド・ストリーム1」によるガス供給を停止している中でも、貯蔵率90%を達成している。
ドイツ連邦ネットワーク庁の発表に書かれている。
貯蔵率が低いのは、レーデンの貯蔵施設で74.63%。なお、ドイツ最大、欧州最大級となる42億立法メートルのこの地下貯蔵施設は、ロシアのガスプロム・ゲルマニアGmbh社が所有したものであった。同貯蔵施設は、ロシアによる全面的侵攻が始まった当初は、ほぼ空であった(0.51%)。同貯蔵施設は、4月4日にドイツ規制当局の管理下に委譲されている。
発表によれば、ドイツ国内の天然ガス供給は安定しており、安全性は保証されているとしつつ、同時に、ガス供給状況は依然緊迫しているとし、「さらなる悪化は否定できない」と書かれている。ロシアがノルド・ストリーム1によるガス供給を再開していない中、ドイツはその他の国からのガス輸入量を増やしている。
ドイツ政府の目的は、国内ガス貯蔵施設の貯蔵率を11月までに95%まで到達させることだという。その量であれば、2022年1、2月の国内総消費量に相当すると説明されている。
写真:Jens Büttner/Picture Alliance