ウクライナ企業、「ドナウ川穀物ルート」プロジェクトを開始
ウクルインフォルム
「ウクライナ・ドナウ航行」社は、ロシアによる「黒海穀物回廊」合意からの離脱発表を受けて、河川での穀物輸送を行う「ドナウ川穀物ルート」プロジェクトの開始を発表した。
10月31日、モスカレンコ「ウクライナ・ドナウ航行」社総裁がフェイスブック・アカウントで発表した。
モスカレンコ氏は、「私たちは夏の時点で、ロシア連邦がいつでも『穀物イニシアティブ』の破棄を試みる可能性があることを想定していた。そのため、私たちは『ドナウ川穀物ルート』プロジェクトを熱心かつ体系的に発展させていた。特に、ウクライナ・ドナウ航行社は、独自の穀物積み替え設備に投資した。私たちはまた、ルーマニアの同僚、TTS社グループと、コンスタンツァ港でのより迅速で効率的な積み替えスキームにつき合意した。私たちの『ドナウ川穀物ルート』はもう稼働し始めている」と発言した。
同氏はまた、同ルートは河川港発の海洋大型船による安全で保証された農産物輸送だとし、ロジスティック全体をウクライナ・ドナウ航行社が実施・管理すると指摘した。
これに先立ち、29日、ロシアは、黒海に設定した穀物回廊を通じた農産物輸出の合意からの離脱を発表していた。
これを受け、コロンナ仏欧州・外務相は30日、欧州はウクライナの穀物の陸路での輸送を継続すると伝えている。
その他、ロイター通信は、30日、ウクライナ、トルコ、国連は、現在トルコ領海に入っている16隻の船の航行の計画につき合意したと報じた。