どのテレビ局がどの候補に「シンパシー」を示していたか=テレビ放送モニター結果

どのテレビ局がどの候補に「シンパシー」を示していたか=テレビ放送モニター結果

ウクルインフォルム
28日、欧州評議会の専門家であるラスト・クージェル氏(スロバキア出身)が、欧州評議会の支援を受けて2月4日から3月17日まで行われたウクライナのメディアの第三者監視の結果報告を行った。クージェル氏が、ウクルインフォルムでの記者会見時に発表した。

クージェル氏は、「理解しなければならないのは、情報の観点から視聴者にとって何が大切かということです。しかし、注文やメディア所有者からの影響によって作られた、特定の候補者を満足させるためだけの報道が流されています。これは残念ながら、(ウクライナで)長年存在する不愉快な傾向です。私たちのモニター結果では、この傾向が今回の選挙運動期間に、より一層強まっていたことが確認されました」と発言した。

クージェル氏はまた、この傾向は国民のマスメディアに対する信頼のレベルに大きく影響するとし、とりわけ偽情報問題が日常的になっている中で、人々が誰を信じて良いかわからなくなっており、この問題は特に重要だと指摘した。

テレビ局別の報告では、公共放送「UA:第一」局は、候補者の活動の報道は少なく、期間中合計33分間だけ報じていたと説明し、その中で最も注意が向けられていたのはポロシェンコ候補(現職大統領)であり、同候補に関する報道のうち74%が中立的内容、17%が肯定的内容であったと説明された。その次に多かったのがフリツェンコ候補(国民立場党党首)、3番目がティモシェンコ候補で、それぞれ概ね中立的な内容であったと説明された。

インテル局が最も報じていたのは、ボイコ候補(野党プラットフォーム・生活のため党支持)で、内容は概して肯定的なものであったとのこと。その次に多かったのが、ポロシェンコ候補に関する報道で、肯定的な評価が多く、3番目はティモシェンコ候補で、これも肯定的な内容が多かったと指摘された。

ICTV局では、ティモシェンコ候補が最も多く、概して肯定的に報じられていたと発表された。続いて、ポロシェンコ候補で、中立的・肯定的な内容が多いが、部分的に批判も見られたとのこと。その次に多く報じられたのは、ヴィルクル候補(野党ブロック党党首)とフリツェンコ候補であったと伝えられた。

プリャミー(直)局と5チャンネル局は、ポロシェンコ候補(現職大統領)の活動に大きく時間を割き、同候補を基本的に賞賛していたと発表された。プリャミー局は、ニュースの81%を同候補に割いていたとのこと。その次に多かったのが、カプリン候補で、中立的・肯定的内容であったと伝えられた。3番目がティモシェンコ候補で、内容は否定的なものが多かったとのこと。また、ユーリー・ティモシェンコ候補も同姓のユリヤ・ティモシェンコ候補と同程度の割合で報じられていたと指摘された。5チャンネル局も類似の傾向であったとのこと。

1+1局は、前回のモニター期間(1月14日~2月3日)の際は、ヴォロディーミル・ゼレンシキー候補(TVタレント)に最大の注意を向けていたが、今回のモニター期間はアプローチが代わっていたと指摘された。クージェル氏は、具体的に、「(今回の期間では)最も報じられたのは、ポロシェンコ候補に関してで、否定的な内容が33%、肯定的内容が23%でした。2番目がゼレンシキー候補に関する報道で、肯定的内容が31%、否定的内容は2%だけでした」と説明した。

NewsOne局は、ボイコ候補(野党・生活党支持)の報道が最も多く、肯定的・中立的な内容であったとのこと。続いて、ポロシェンコ候補、ティモシェンコ候補の報道が多かったと指摘された。112局は、ポロシェンコ候補についての報道が最も多かったとのこと。

ウクライナ局は、リャシュコ候補(急進党党首)の活動に最も多く割き(22%)、これに続き、ポロシェンコ候補、ヴィルクル候補(野党ブロック党党首)に関する報道が多かったと説明された。

STV局は、ポロシェンコ候補の報道が最大で22%。これにティモシェンコ候補、ヴィルクル候補が続いたと指摘された。

クージェル氏は、インターネット・マスメディアでは、複数回、「お金を払って書かれた」と見られる内容の報道が確認されたとし、その中で、「市民(フロマツィケ)」通信の報道は、バランスあるアプローチが採用されていたと説明した。


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