日本政府、ウクライナの渡航危険レベルを引き上げ 「退避してください」
ウクルインフォルム
日本政府は11日、ウクライナの危険レベルを「レベル4:退避してください」に引き上げた。
日本外務省海外安全ホームページのウクライナ危険情報のページが更新された。
発表には、ウクライナ全土の危険レベルを引き上げ、在留邦人に対して「レベル4:退避してください。渡航はやめてください」と勧告すると書かれている。
外務省はレベル引き上げの根拠として、「ウクライナの国境周辺地域においては、ロシア軍の増強等により緊張が高まっており、予断を許さない状況が続いています。隣国ベラルーシでは、ロシアとの軍事演習が開始され、また、最近ロシア軍の船舶が新たに黒海に入るなど、更に緊張が高まっています。関係国による外交努力の動きがある一方で、事態が急速に悪化する可能性が高まっています。このため、ウクライナ全土をレベル4へ引き上げます」と説明した。
さらに、今後、情勢によっては、民間航空機の運行が停止される可能性も否定できないとしており、他国もまた自国民の出国を勧告していることから、商用便の予約が難しくなり、出国が困難になる可能性が指摘されている。外務省は、「現在ウクライナに滞在されている方は、民間商用機を含む最も安全な手段で、直ちに退避してください。ウクライナへの渡航は、どのような目的であれ、止めてください」と勧告している。
これに先立ち、10日、米国政府は、ロシアのウクライナに対する軍事行動の脅威が強まっているとし、ウクライナに滞在する自国民に対して速やかな出国を要請していた。