ザポリッジャ原発の冷却池の水位は原発の必要を満たすのに十分=ウクライナ原子力発電公社
ウクルインフォルム
ウクライナの原子力発電公社「エネルホアトム」は11日、6日のカホウカ水力発電所のダム破壊以降のカホウカ貯水場の急激な水位低下以降も、同国南部のロシアに占拠されているザポリッジャ原子力発電所の冷却池の水位は発電所の必要を満たすのに十分なだけ残っていると報告した。
エネルホアトム社がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表には、「ロシア占領軍のカホウカ水力発電所のダム破壊を受けても、状況は安定し、コントロールされている。6月13日9時時点で、ニコポリ地区のカホウカ貯水場の水位は9メートル未満だが、ザポリッジャ原発の冷却池の水位は16.67メートルであり、これは同原発の必要を満たすには全くもって十分である」と書かれている。
また、同社は、ザポリッジャ原発に隣接するザポリッジャ火力発電所の水路について、同水路からは必要に応じてザポリッジャ原発の冷却池へ水が注がれるが、同水路の水位は最近も下がっておらず、水路の水位は、カホウカ貯水場の水位の影響を受けていないと伝えた。
同社はさらに、ザポリッジャ原発の原子炉は2022年9月以降稼働していないため、それ以降は冷却池の水の活発な蒸発は生じていないと喚起した。
写真:エネルホアトム社