保安庁、通信傍受記録公開:6月に武装集団幹部、『ザハルチェンコはずし』を協議
ウクルインフォルム
27日、保安庁(SBU)は、武装集団の会話の通信傍受記録を公開した。この会話によれば、当時いわゆる「DPR人民会議議長」であったデニス・プシーリンが、オレクサンドル・ザハルチェンコ「DPR首長」の強制退陣を予定していたとのこと。
SBUのウェブサイトで同記録が公開された。
SBU広報室は、「SBU職員は、オレクサンドル・ザハルチェンコ『DPR首長』を同ポストから強制的に退陣させるため、いわゆる『DPR人民会議議長』のデニス・プシーリンが準備を行っていたことの証拠となる音声記録を入手した。会話を行っているのは、プシーリンの秘書官であるオレクサンドル・ラヴレンチェフと二名の不明の人物からなるもので、会話が行われたのは、6月12日午後4時50分、トルコのアンタルヤ市のレストラン『Yuvam』である」と発表している。
発表では、この音声記録により、プシーリンによる偽共和国の「国家転覆」の準備が確認されるという。そして、「『中立的な場所』における計画の議論の際に、レヴレンチェフは、本年9月までに現行の『DPR首長』を選挙を行わずに交代させることが不可欠であると強調している。彼の言葉によれば、新しい『共和国首長代行』が現れることで、『ザハルチェンコ問題』が最終的に解決するのだとのことであった」と強調されている。
SBUは、約4時間にわたる会話の中から、もっとも証拠として意味のある部分を公開したとしている。
これまでの報道では、8月31日、ドネツィク市の中心部にあるレストラン「シェパル」で爆発が起こり、その結果、ザハルチェンコ「DPR首長」が死亡した。その後、「DPR首長」には、プシーリンが任命された。