大統領:戒厳令はウクライナの防衛強化のためのみに実施される
ウクルインフォルム
ロシアの侵略行為に関係してウクライナにて発令される戒厳令は、ウクライナが政治・外交的手段により領土奪還を試みることを止めることを意味しない。また、同戒厳令発令は、ウクライナの防衛強化のためだけに行われる。
26日、ポロシェンコ大統領が、国家安全保障国防会議で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
大統領は、「戒厳令は、ロシアの増大する攻撃性と国際法にのっとった侵略行為を背景に、ウクライナの防衛強化のためのみに発令される。戒厳令は、私たちが政治・外交的に領土解放を行うことを止めることは意味しない」と明言した。
また、大統領は、ウクライナはミンスク諸合意を含め、あらゆる国際的義務を維持し続ける意向があると発言した。
さらに大統領は、戒厳令は宣戦布告を意味しないと強調し、「ウクライナは誰とも戦闘を計画していない」と述べた。
これまでの報道にあるように、攻撃を受けたウクライナの艦船3隻は、現在ロシアの特殊任務部隊にだ捕されたままである。少なくとも6名の兵が負傷したとのこと。ウクライナは、国連安全保障理事会の会合召集を要請した。
また、国家安全保障国防会議では、ポロシェンコ大統領が戒厳令発令の提案を支持し、最高会議に同提案を審議するよう要請した。