ゼレンシキー大統領、対独戦勝記念日に国民に呼びかけ
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ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、5月9日の対独戦勝記念日に際して、国民に向け、第二次世界大戦のナチズムとの勝利に払われた恐ろしい代償を忘れることはないと発言した。
同日、ザカルパッチャ州訪問中のゼレンシキー大統領の動画メッセージが公開された。
大統領は、「今日、ウクライナは、5月9日、対ナチズム戦勝記念日を祝う。私たちがこの勝利の恐ろしい代償を忘れることは決してない」と発言した。
大統領はまた、第二次世界大戦にて少なくとも5000万人が亡くなっており、その内の800万人以上がウクライナ人であったと喚起した。
大統領は、「この時期の全ての凄惨な出来事を記憶しつつつも、私たちは、戦争をもって崇拝を行うことはしない。この重要な日は、宣伝キャンペーンではないし、スローガンを競う日でもないし、骨の上で踊りを競う壮麗なコンテストの日でもない。なぜなら、勝利を近づけた一人一人の活躍を称えるために必要なのは、声の大きさではなく、真心だからだ。私たちの勝利は、一人一人の心の中にあるのだ」と強調した。
大統領は、前日、5月8日の終戦を記念した「記憶と和解の日」には、ルハンシク州を訪れたことを喚起し、それは1942年12月にナチス占領軍をウクライナの大地からの掃討戦が始まった土地であったと伝え、今日ザカルパッチャ州に来たのは、この地がその戦いが終わったからだと説明した。その上で大統領は、ルハンシク州のその地には「記憶の鐘」を、ザカルパッチャ州には「勝利の鐘」を設置するとし、そしていずれ必ずドネツィク市に「平和の鐘」を、クリミアのシンフェローポリ市に「統一の鐘」を設置するとし、ウクライナに平和が達成したその瞬間に4つの鐘を同時に鳴らすのだと発言した。
5月9日、ウクライナでは、第二次世界大戦における対独戦勝記念日と定められている。ゼレンシキー大統領は同日、キーウ市内の無名戦士の墓にて、献花を行なっている。