与党議員、大統領が国会解散し得る条件を説明
ポトゥライェウ委員長が左岸通信へのインタビューの際に発言した。
ポトゥライェウ委員長は、「メディアでは、すでに(編集注:オリガルヒの)イーホル・コロモイシキー氏の『未来のため』議員グループとの与党連合形成が強いられるかもしれないといった話がされている。もしかしたら、祖国党(編集注:ユリヤ・ティモシェンコ党首)も非公式にそのような与党連合に入るかもしれないだとか、同党と一緒に投票をしていくことになるとかいう話もある。しかし、(その話に関しては)良い疑問がある。それは、果たしてそのような与党連合に皆が同意するだろうか、というものだ。私個人は『未来のため』グループとの与党連合に入るのだろうか? 私には、その確信がない。そして、そう思っているのは私一人ではない。もし、類似の提案が最高会議に舞い込んでくるなら、その時、果たして何人(の議員)がそれ(編集注:コロモイシキー系やティモシェンコ系勢力との与党連合形成)を支持するのか、見てみようではないか」と発言した。
同時にポトゥライェウ氏は、与党人民奉仕者党内の「コロモイシキー系グループ」には約40〜45人の最高会議議員が集まっていると指摘した。また、最高会議の公式データでは与党の人民奉仕者党の会派に入っているのは現在246名だが、ポトゥライェウ氏は同党会派の議員は「合計245だ」と指摘しつつ、そのため「コロモイシキー氏のグループ」の45人が与党から離脱する場合、与党に残るのは200名となり、過半数である226を下回るとし、「そのような状況では、(他党との)与党連合が必要となる」と説明した。
その上で、ポトゥライェウ氏は、「(コロモイシキー氏の)『未来のため』グループでも、(ティモシェンコ氏の)祖国党会派でもなければ、では(与党連合を組む相手は)(ポロシェンコ党首の)欧州連帯党か、あるいは声党か? 選択肢は多くない。しかし、そのような状況は大統領にとって困難だ。選挙の観点が出てくる。議会を解散させるか否か…。では、解散はいけないだろうか? もし大統領が何らかの理由で選択ができないと思ったならば、彼に他に何ができるであろうか。その際は解散となる」と発言した。
同時にポトゥライェウ氏は、シュミハリ内閣が総辞職した場合、最高会議解散・繰り上げ総選挙の憲法プロセスが始まることになるとも指摘した。同氏は、「それ(内閣総辞職)は、すべての会派が問題なく賛成すると思う」と指摘し、その場合、60日間新しい与党連合・内閣が形成されない場合、(編集注:大統領による最高会議の)解散が可能となると説明した。
なお、9月22日、ラズムコウ最高会議議長は、テレビ出演時、現時点で最高会議の与党には過半数である246名の議員がおり、与党不在をもって議会を解散することは不可能であると指摘していた。