宇大統領府、モルドバ大統領選のサンドゥ氏勝利は「二国間関係の刷新の機会」だと指摘
ジョウクヴァ副長官がモルドバ大統領選挙の結果を受けてニュースサイト「欧州プラウダ」へと寄稿した。
ジョウクヴァ氏は、「モルドバ大統領選挙の結果は、ウクライナ・モルドバ間パートナーシップの真の刷新のための機会の窓を開く」と発言した。
同氏は、何よりサンドゥ氏が大統領になることで、両国首脳間の政治対話が活発化し、恒常的に行われるようになるだろうとの見方を示した。同氏は、大統領評議会というフォーマットで例年の会議を開催する案に言及した。
また新型コロナウイルス危機による否定的影響を受けている貿易・経済協力の回復のための連携もすべきだと述べ、政府間会議を開催すべきだと主張した。また、ウクライナはインフラ・プロジェウトの実現にもオープンだと指摘した。
同氏は加えて、ゼレンシキー大統領がすでにサンドゥ氏と電話会談を行い、同氏をウクライナへ公式訪問するよう招待したと述べつつ、2021年初頭に同訪問が実現できることへの期待を示した。
更に同氏は、サンドゥ氏がクリミアのウクライナ領帰属をはじめとする、ウクライナの主権と領土一体性を支持している点、地域と欧州の安全と安定の観点から同氏の勝利は重要だと発言した。
また同氏は、「サンドゥ氏の選出は、モルドバの欧州選択、欧州的改革方針への動きが不変であることの再確認だ。その点で私たちのアプローチは一致している。特に、ウクライナとモルドバは、ジョージアとともに、欧州連合(EU)のイニシアティブ『東欧パートナーシップ』(EaP)の最も積極的な参加国だ」と強調した。
なお、モルドバ中央選挙管理委員会は、15日に実施された大統領選挙決選投票の結果として、親欧州候補として知られるサンドゥ候補が親露候補の現職ドドン候補より多く得票したことを伝えている。
開票100%時点の得票は、サンドゥ候補が57.75%(94万3486票)と、ドドン候補が42.25%(69万139票)となっている。