ゼレンシキー大統領、国内親露TV局に5年間の制裁発動
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、国家安全保障国防会議(NSDC)の2月2日付決定を発効させる形で、ロシア連邦のプーチン大統領の宗教上の親族であるヴィクトル・メドヴェチューク最高会議議員に近いタラス・コザーク同議員と、コザーク議員所有のテレビ局である112ウクライナ局、ニューズワン局、ジク局に制裁を科した。
2日、大統領府広報室が関連大統領令第43/2021を公開した。
大統領令には、「2021年2月2日付NSDC決定『個人特別経済・その他制限措置(制裁)発動』を発効させる」と書かれている。
タラス・コザーク議員は、メドヴェチューク議員とともに最高会議にて親露政党「野党生活党」の議会会派に所属しており、112ウクライナ局、ジク局、ニューズワン局の所有者。
コザーク議員に対して科される制裁は以下の通り。
・資産凍結
・通商オペレーションの制限
・資産移動の制限・部分的・完全な停止
・ウクライナ領外への株式持ち出し防止
・特定活動のためのライセンス・許可の無効化あるいは停止
・有価証券に関わる法的行為実行の部分的あるいは完全な禁止
・通貨・有価証券の外国からウクライナへの持ち込み、あるいはウクライナからの持ち出しの許可・ライセンス発行停止、および外国居住者が発行したペイメントカード現金引き出しの制限
・知的財産技術・権利の譲渡の禁止
加えて、112ウクライナ局、ニューズワン局、ジク局、アリアドナTV局、TV選択局、パルトネルTV局、リーデルTV局、テレビ・ラジオ社112TV、ニュース24時間、新コミュニケーションのテレビ局に対して制裁が科された。
テレビ局に科された制裁内容は、以下のとおり。
・資産凍結
・ウクライナ領外への株式持ち出し防止
・刑事・金融義務履行停止
・特定活動のためのライセンス・許可の無効化あるいは停止
・ウクライナの電波リソース利用禁止
・テレビ番組の再伝送・拡散サービス提供の停止、通常使用用テレビネットワーク使用禁止等
写真:大統領府