リトアニア大統領、ウクライナに対しベラルーシの原発から電力を購入しないよう呼びかけ
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ウクルインフォルム
ウクライナを訪問しているナウセーダ・リトアニア大統領は、ベラルーシの原子力発電所から電力を購入しないよう要請した。
ナウセーダ大統領がウクライナ最高会議での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ナウセーダ大統領は、2020年にリトアニアがベラルーシの原発から電力を買わない決定を行なったことを喚起し、「(ウクライナの)政権と人々に、私たちを支持し、(ベラルーシの)アストラヴェツ(オストロヴェツ)(原発)で作られる電力を購入しないで欲しいと思っている」と発言した。
なお、ナウセーダ大統領は、ウクライナ語にて演説を行なった。
これに先立ち、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ氏は、2020年11月7日、ベラルーシ最初の原子力発電所の開設を正式に発表した。フロドナ州の同原子力発電所は、2011年から、ロシアの借款にてロシアのプロジェクトとして、リトアニアとの国境から22キロ地点にて建設されたもの。
同原子力発電所は、リトアニア首都ヴィルニュスから約50キロしか離れていない地点に建設されたため、同国政府は当初から激しく反対を表明していた。2020年9月、バルト諸国は、同発電所が開設された場合にベラルーシの電力の購入を止めることで合意していた。
これに対して、ベラルーシ政権は、アストラヴェツ原子力発電所は、完全に安全で、国際基準に従っていると主張している。