ゼレンシキー大統領、ドゥダ・ポーランド大統領と会談
ゼレンシキー大統領は、ドゥダ大統領とともに会談後共同記者会見を行なった。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、ドゥダ大統領を今年8月にキーウ(キエフ)にて開催されるクリミア・プラットフォーム立ち上げ首脳会談へ招待したと発言した。ゼレンシキー大統領は、「確かに招待した。(ドゥダ)大統領は、出席すると述べた。私は、ウクライナ独立30周年のクリミア・プラットフォーム初回首脳会談、彼とアガタ夫人を待つ。私たちにとってそれは重要だ、なぜなら、それは友とパートナーが集まりる重要な最初の首脳会談であり、ウクライナのクリミア半島の脱占領と結びついた首脳会談であるからだ」と強調した。
ゼレンシキー大統領はまた、ウクライナとポーランドの歴史問題に触れつつ、「私たちの間にいくつかの歴史問題があることは知っている。しかし、私は、両国の将来、近い将来には、そのような問題はなくなることを確信している。なぜなら、私たちは確かに、素晴らしく理解し合っているからだ」と発言した。
ドゥダ・ポーランド大統領は、「私たちは、北大西洋条約機構(NATO)首脳会談が近いことについて協議した。(中略)そこでは、ウクライナがNATO加盟に向かうこととなる、加盟ロードマップ、その道の形式的定義の問題が議論される」と強調した。
ドゥダ大統領はまた、ウクライナは根源的な問題をめぐって闘っているのだとし、ポーランドはその道においてその他の友好国とともにウクライナを支持していると発言した。
また同大統領は、NATO首脳会談では、ロシア軍のウクライナ国境付近への集中も協議されると述べた。
さらにドゥダ大統領は、1週間後にルーマニア首都ブカレストにて、「ブカレスト9」と呼ばれる、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、ハンガリー、チェコのNATO東方の加盟国の首脳会談が開催されると伝えた。同大統領は、「ウクライナとベラルーシ問題が非常に重要な議題となると思う。特に、ウクライナとロシアのウクライナ国境付近のプレゼンスの問題だ」と発言した。
ゼレンシキー大統領は、ドゥダ大統領に謝意を伝え、「ドゥダ大統領率いるポーランドは常に私たちの主権と領土一体性を守ってくれており、またロシア連邦によるウクライナのクリミア半島の違法併合を認めていない」とし、さらにポーランドがウクライナの欧州連合(EU)とNATO加盟を支持し、意見の代弁者も務めてくれていることを指摘した。
ゼレンシキー大統領のポーランド訪問 写真:ウクライナ大統領府
またゼレンシキー大統領は、今回のポーランド・リトアニア共和国憲法採択230周年式典への招待につき謝意を伝えた。
また両大統領は、今回の二者首脳会談の後、ポーランドによるウクライナの欧州統合を支持することを記した共同宣言に署名したことを伝えた。
ドゥダ大統領は、「私たちは今日の二者会談は、ウクライナのための欧州展望について、つまりウクライナのEU加盟についての共同宣言の署名で終わった。ポーランドはその件につき、常にウクライナを支持している」と強調した。
なお、3日、ゼレンシキー大統領は、ポーランド首都ワルシャワを訪問している。ポーランド・リトアニア共和国卯の初の憲法とされる統治法は、1791年5月3日に採択されている。同憲法は、欧州で最も古い憲法の一つとみなされている。
トップ写真:Jakub Szymczuk/KPRP