ドイツ緑の党共同代表、ウクライナ東部訪問へ
アンドリー・メリニク駐独ウクライナ大使がウクルインフォルムに伝えた。
メリニク大使は、訪問は5月23〜27日の4日間で、キーウ(キエフ)にてウクライナ政権幹部との会談とウクライナ東部の訪問が予定されていると伝えた。
大使は、「ドイツ議会の選挙運動が過熱する今、緑の党共同代表のロベルト・ハーベック氏が招待を受け入れ、ウクライナへの間違いなく歴史的訪問を行うことは、極めて重要である。同党議員代表団によるウクライナ訪問は、ウクライナへの支持と連帯を示すものだ」と強調した。
またメリニク大使は、ゼレンシキー大統領は2019年6月18日の自身の大統領就任式直後、ベルリン滞在の際に緑の党本部を訪れ、ロベルト・ハーベック共同代表と会談しており、その際に同氏をウクライナに招待していたと指摘した。大使は、その時から同党幹部とは密接な対話が始まっていると述べた。
大使は、過去数か月、ハーベック共同代表とのコンタクトを集中的に取っており、ハーベック氏は最近複数回大使館を訪問している、最近は5月18日にも訪問があったと伝えた。大使は、ハーベック氏はウクライナ情勢、和平プロセス、ウクライナの欧州連合(EU)・北大西洋条約機構(NATO)加盟展望、さらにはウクライナへの防衛用兵器供与に非常に強い関心を抱いていると発言した。
その上で大使は、「ウクライナのEUとNATOの将来の加盟に関する緑の党の立場は今もかなり抑制的なものだが、私たちはそれでも2021年9月のドイツの議会選挙後に、欧州統合の道に著しい進展が生じる追加的チャンスを見ている」と発言した。
緑の党議員代表団は、ドネツィク州のマリウポリとシローキネも訪問する予定だという。
なお、現在ドイツでは、緑の党が9月の議会選に向け、支持率にて優位に立っており、選挙後に政府入りする可能性が大きいことが指摘されている。最新の同党党大会では、ハーベック氏が推薦したアンナレーナ・ベーアボック共同代表が首相候補に選出されている。