
「ノルドストリーム」は再開されない=ベーアボック独外相代行
ベーアボック外相代行がキーウ訪問時のゼレンシキー大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ベーアボック氏は、「そのガスパイプラインが再開されてはならないことは全くもって明らかだ。その決定は、ドイツの手中にある」と発言した。
また同氏は、そのような決定は前政府によって下されたもので、主要な政党によって支持されているとし、複数の民主的政党の間にその決定に関して広範な意見の一致があると指摘した。同氏はさらに、報道には様々な噂が飛び交っているが、しかし、それは重要な経済や地理戦略的決定を下す主要なドイツの政治家が合意しようとしているということではないと明言した。
その際同氏は、「ノルド・ストリーム2」に関する誤った決定はドイツ社会に高くついたと指摘し、2022年2月24日以前にも、ドイツは東のパートナー国やウクライナ、バルト諸国、ポーランドから、そのパイプラインは経済的プロジェクトではなく、むしろさらなる侵略への準備に資するものだという警告を繰り返し受けていたと喚起した。同氏はそして、その際ドイツは「物事を目にしながら、異なる決定を下し」、それによってロシアの天然ガスと石油への依存を生み出していたと指摘した。そしてその後、ロシアの首脳は、「そのパイプを欧州に、ドイツに戻し、これ以上使いたくないと言ったのだ」と述べ、ドイツ人、欧州人はそのために数十億ユーロを支払ったと指摘した。
同氏は加えて、欧州の安全保障と経済安全保障は密接に結びついているとし、ロシアの侵略戦争がそのことを明らかにし、欧州の国々に対する多大な財政・経済圧力を生み出したと発言した。
その上で同氏は、「だからこそ、『それは純粋に経済的プロジェクトだ』というロジックはもはや二度と存在しない。なぜなら、それらは、常に私たち自身の安全保障上の利益を脅かしているからだ」と述べ、ドイツは幸運にもパイプラインから独立することができたと補足した。
その他同氏は、ロシアの石油を制裁を回避しながら運ぶ「影の船団」への制限措置の重要性を強調した。そして同氏は、欧州は、その輸出により戦争がさらに激化することを防ぐべく、その制裁を発動したと喚起した。同氏はまた、ドイツは最近、その船団に属する船舶を拿捕したとし、そのような船舶は制裁に違反しているだけでなく、バルト海において生産な自然災害を引き起こすおそれがあり、その場合にはバルト諸国の経済に破滅的な被害をもたらすだろうと指摘した。
そして同氏は、「エネルギー問題は安全保障問題、ひいては平和の問題と緊密に結びついているのだ」と強調した。
なお、1日、ドイツのベーアボック独外相代行がキーウを訪問していた。同訪問は、同氏の11回目のもので、ロシアの全面侵攻が始まってからは9回目のもの。