コートジボワール、クリミア・プラットフォーム参加を決定 クレーバ宇外相が同国訪問
ウクライナ外務省広報室が伝えた。
発表によれば、クレーバ外相は、カミソコ・カマラ外相との会談時、ウクライナは、西アフリカの政治・経済面での重要な国としてのコートジボワールとの間で新しい良質なパートナーシップを発展したいと考えていると伝えた。
クレーバ氏は、「長年の友好と相互尊重の繋がりがウクライナとコートジボワールを団結させている。10月20日、私たちは外交関係樹立30周年を迎える。新しい互恵的プロジェクトによって二国間連携の新たなページを開く時が来た」と発言した。
また同氏は、ウクライナの対アフリカ外交政策は相互尊重、相互サポート、互恵を基盤としていると伝えた。さらに同氏は、コートジボワールが、ロシアの侵略を受けるウクライナとの連帯、国際機関における同国支持を示していることにつき謝意を伝えた。
両外相は、デジタル移行、IT、安全保障、教育、貿易の分野に関する協力活性化に向けた取り組みにつき詳細に協議を行った。
また、双方は、同会談に同席したアジュマニ・コートジボワール農業相を交えて、農業分野の協力発展、灌漑、穀物文化の育成について協議を行った。
さらに双方は、アフリカの食糧安全保障に注意を向け、アフリカ諸国への農産物供給における黒海にて機能している「穀物回廊」の役割の重要性を指摘した。クレーバ氏は、コートジボワール側に対して、黒海を通じたウクライナ海洋港からの農産物の安全な輸出に関する合意「穀物イニシアティブ」の効力継続への支持を要請した。
協議の総括として、両者は、ウクライナ・コートジボワール外務省間の政治協議に関する覚書と、外交官育成分野協力に関する覚書に署名を行った。
クレーバ外相はまた、メイリエ・コネ副大統領との会談時に、コートジボワールのウクライナの国際的に認められた国境内での主権と領土一体性への支持につき謝意を伝えた。
クレーバ氏は、「ウクライナとコートジボワールは、国家の平和な共存、内政への不干渉、相互尊重、持続可能な経済発展という共通の外政優先課題を有している。私たちは、ワグナー(編集注:ロシアの民間軍事会社)傭兵、食糧危機、気候変動という共通の脅威にも対抗している。私たちは、共通の努力によって両国国民の平和と繁栄のために闘っていこう」と強調した。
メイリエ・コネ副大統領は、コートジボワールはロシアのウクライナに対する戦争に反対しており、ウクライナの平和回復の努力を支持していると強調した。さらに同氏は、コートジボワールがウクライナが主導するイニシアティブ「クリミア・プラットフォーム」へと参加する決定を採択したことを伝えた。
両者は、両国の安全保障、貿易、農業、教育の分野における協力活性化のための方策について詳細に協議を行った。
なお、クレーバ宇外相は、10月3日から12日にかけてアフリカ諸国外遊を行っている。類似の外遊は、ウクライナ外交史上初のもの。クレーバ氏はすでにセネガルを訪問しており、6日には、ガーナを訪問する予定となっている。
写真:外務省