ロシアとの協議プロセスはウクライナが自分でコントロールすべき=米国連大使
キーウ(キエフ)を訪問したトーマス=グリーンフィールド大使がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでの記者会見時に発言した。
トーマス=グリーンフィールド氏は、「私は、ウクライナ大統領自らが昨日(7日)の夜、ロシア人との外交的道を確保したがっているが、ロシア人が国境を尊重し、国連憲章を遵守し、自らの軍をこの国から取り除かねばならないと述べたと思っている。国際社会はウクライナを擁護する。ウクライナはそのプロセスをコントロールしなければならないし、私たちはその努力を確実に支える」と発言した。
同氏はまた、米国の中間選挙でどのような変化が起きようと、それは対ウクライナ支援には影響を及ぼさないと明言した。同氏は、「私たちは、ウクライナに対する2党の支持を見てきた。(バイデン)大統領は、今後もその支持が継続するよう作業する用意がある」と発言した。
記者から、米国は一定の分野でのウクライナの軍事支援の増加、特に戦況を変え得る長距離の武器システムの提供、米国あるいはバルト諸国からの戦闘機F16購入許可の準備があるかと質問されると、トーマス=グリーンフィールド氏は、「ウクライナ人には米国の支援について一切疑問はない」と述べ、「私たちは、戦争の最初からウクライナを支えてきたし、今もともに立っているし、その自衛のための必要に関する議論は今後も続けていく。私たちは、この戦争におけるウクライナの勝利まで、今後もウクライナを誠実に支えるべく、本件にコミットしている」と強調した。
これに先立ち、ゼレンシキー宇大統領は7日、ウクライナにとってロシアとの和平協議を始める条件は、領土一体性回復、国連憲章尊重、全ての戦争で被った損失への賠償、全ての戦争犯罪者への罰、これらが繰り返されないことの保証の5つだと発言していた。