ウクライナはこの戦争に勝たねばならない=ルッテ蘭首相
キーウを訪問したルッテ首相がゼレンシキー宇大統領との会談後共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ルッテ氏は、ウクライナは他の国の自由、安全、価値のためにも戦っているのだとし、「だからこそオランダはウクライナを支え続けているのだ。どんなに高くつこうが、どれだけ時間がかかろうが、あなた方は勝たねばならない」と発言した。
同氏はまた、ロシアの侵略に立ち向かうウクライナ国民の勇敢さに感動を覚えていると繰り返し、「あなた方は私たちの恒常的なサポートと世界中の注意を受けるに値する」と強調した。
さらに同氏は、ウクライナが侵略国との戦いに勝てるように、あらゆる必要なことを行わねばならないとし、世界に対して、ウクライナを支援し、軍事・経済支援を提供し続けるよう呼びかけた。
その他ルッテ氏は、オランダはロシアのウクライナにおける戦争犯罪の証拠収集のために2つの裁判捜査ミッションを追加でウクライナへ派遣すると伝えた。同氏は、「今年、オランダは、国際刑事裁判所との協力で証拠収集をするために、ウクライナへと裁判捜査ミッションを追加で2つ派遣する。なぜなら、罪人は責任を追及されねばならないからだ」と発言した。
同氏はまた、オランダはハーグにロシア首脳陣の行った侵略犯罪を捜査する国際センターが設置されることを誇りに思うと伝え、設置の決定はすでに採択されているが、それは難しいプロセスであり、広範なサポートを得られるようにウクライナや国際パートナー、米国と協力して作業をしなければならないと発言した。
オランダがウクライナに提供する戦車に関しては、ルッテ氏は、「もちろん、私たちがすでに発表したように、軍事支援が一つの側面であり、ヴォロディーミル(ゼレンシキー大統領)、あなたが喚起したように、私たちはドイツとデンマークとともに戦車「レオパルト1」を100両提供するし、米国とドイツともに防空システム『パトリオット』をウクライナに提供する」と発言した。
同氏は加えて、オランダは主力戦車レオパルト2の提供にも実感できる貢献を行っており、必要な装備や乗組員の訓練を提供していると指摘した。
そして同氏は、「ウクライナがロシアの残虐性から身を守れると確信するために、あらゆる可能なことが行われる」と強調した。
戦車の提供時期については、同氏は、乗組員の準備ができなければならないが、しかし、最初の戦車が準備出来次第、ウクライナに送られることになると述べ、「私たちはそれをできるだけ迅速に行いたいと思っている」と発言した。