ポーランドとリトアニアの大統領がキーウでゼレンシキー氏と会談 ベラルーシ情勢を警戒

ポーランドとリトアニアの大統領がキーウでゼレンシキー氏と会談 ベラルーシ情勢を警戒

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ウクルインフォルム
ポーランドのドゥダ大統領とリトアニアのナウセーダ大統領は28日、ウクライナ首都キーウを訪れ、ゼレンシキー宇大統領と会談した。

ドゥダ大統領は、3首脳共同記者会見時に、ベラルーシへのロシアの戦術核兵器の配備と傭兵集団「ヴァグネル」の移動につき、地域の安全保障機構を変えるものだと発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ドゥダ氏は、数千人のヴァグネル傭兵のベラルーシへの移動は「潜在的危険をもたらす」と指摘した。

同氏はまた、ベラルーシにおけるヴァグネル傭兵の課題がどのようなものになるかは今のところ不明だとしつつ、ウクライナにとっての北部からの脅威になる可能性や、ポーランド、リトアニア、ラトビアにとってベラルーシ国境からの移民圧力強化になる可能性を指摘した。

そして同氏は、「しかし、プーチンが核兵器をベラルーシへ配置する政策を実現することを考慮すると、それは、とりわけNATOの観点から、私たちの地域における安全保障機構を変更する重要な事実である」と強調した。

同氏は、その点から、7月のビルニュスにおけるNATO首脳会議は「具体的な決定」の採択が必要だと指摘した。

その他同氏は、自身がナウセーダ・リトアニア大統領と一緒にキーウを訪問し、ウクライナ・ポーランド・リトアニア3国からなる「ルブリン・トライアングル」フォーマットで、ウクライナの憲法採択27周年に会談が行われたことは、世界中に対して、ウクライナは独立し、自由で、誇りある国だということを示すものだと発言した。

同氏は、ウクライナの反転攻勢につき少しずつ自国領が解放されていくことへの期待を表明した。そして、「私たちは、ウクライナを行動で断固として支持している。とりわけ、今日、ウクライナの憲法記念日に、ゼレンシキー大統領と一緒に、ここキーウにいる」と強調した。

また来月のビルニュスにおけるNATO首脳会議につき、ドゥダ氏は、ポーランドはリトアニアとともに、同首脳会議が「重要な決定」をもたらし、東欧の安全保障を強化することになるよう、あらゆる可能なことを行っていると伝えた。

同氏は、「私たちは、ウクライナの安全は私たち皆の安全であることを深く信じており、私たちのいる欧州の地域においてNATOが最大限強くなること、近い将来ウクライナがNATOの完全な一部となることができること、条約第5条の適用されるNATO軍の1つとなることは、共通の利益なのだ」と発言した。同氏はさらに、ナウセーダ氏とともに、7月のNATO首脳会議の際に、「ウクライナのNATO加盟展望を明確に定める」決定が採択されるように、あらゆる可能なことを行っていると発言した。

ナウセーダ・リトアニア大統領は、ベラルーシへと傭兵集団「ヴァグネル」が移動したことにつき、先週リトアニアは「その状況に適した一定の決定」を採択したと伝えた。さらに同氏は、「私たちはまた、私たちの国境付近の防諜機関と諜報機関を強化し、国境保護の新しい計画を支持していき、NATO同盟国による現場へのしかるべき対応を待っている。私は、(ロシアにおける政権の)転覆試みの後のベラルーシにおける新しい現状もまた、何らかの新しい決定を必要としていると確信している」と発言した。

また同氏は、NATOの支援により、リトアニアの東方国境があり得る挑発への対抗のために強化されると指摘した。

さらに同氏は、「非常に包括的に見る必要がある。私たちは、ベラルーシがロシアの衛星国家であるとの証拠を多く持っている。同国もまたこの地域の安全保障に影響を及ぼしている。私は、その例を多く示すことができる。ベラルーシへの核兵器の配置を思い出そう。彼らはもうそのアイデアの実現を終えるところであり、それが終わるのは時間の問題だ。オストロベツ原発とあらゆる警告に反して行われたその建設のことを思い出そう。それもまた、核セキュリティへの脅威となっている。ルカシェンコのレトリックもまた、西側にとって極めて危険だ。そのため、私たちは、ベラルーシとロシアを区別すべきではないことを理解することができる」と発言した。


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