クレーバ宇外相、トルコ・ロシア首脳の「穀物合意」協議にコメント
4日、クレーバ外相がキーウでの記者懇談の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ氏は、同日のトルコ・ロシア首脳の穀物合意に関する会談につき、「誰かがウクライナ抜きで会談したとしても、それは、彼らがウクライナ抜きで話していることは意味しない。ウクライナはハムレットの影のようなもので、私たちは常にそこにいる」と発言した。
そして同氏は、フィダン・トルコ外相がキーウを最近訪れたことを喚起し、「私たちは非常に内容ある対話を行った。それから彼はモスクワへ向かった。私たちは、議論全体のロジックを完全に理解している」と強調した。
さらに同氏は、本件に関するウクライナの立場につき、「黒海穀物イニシアティブは再開されねばならない。同イニシアティブは、脅迫を通じて、あるいは、ロシアの気まぐれによって再開されべきではない。なぜなら、ロシアが合意から離脱するための法的根拠も政治的根拠も一切なかったからだ。もし今、彼らに譲歩したら、彼らはまた戻ってきて、1か月後には再び離脱し、新しい条件を突きつけるだろう。それは、古典的な脅迫なのだ」と指摘した。
また同氏は、ロシアを信じてはならないとし、黒海穀物イニシアティブのために代替となる海洋ルートを発展させるべきだと発言した。同氏は、そのための技術面での可能性はあるが、他方で、治安面で追加的な機会が必要だと述べた。さらに同氏は、「私たちはすでに、それが機能していることを示した。私たちはすでに、そのルートを安定して機能させる上で、私たちを運営面で支援することに利益を示している国々が現れていることを示した」と発言した。
その他同氏は、ゼレンシキー宇大統領とエルドアン・トルコ大統領の間には信頼関係があると指摘した。その点に関して、同氏は、エルドアン氏とプーチン氏のやり取りの結果に応じて、ウクライナ・トルコ両国首脳が連絡をとり、その際に両者が全ての詳細を話し合うことになるだろうと発言した。
なお4日、露ソチにて、トルコとロシアの大統領が黒海穀物イニシアティブの再開を主要議題とする会合が開催されたが、両首脳は再開の合意には至らなかった。