ウクライナ国会、次期国防相候補のウメロウ氏を国家資産基金長官から解任

ウクライナ国会、次期国防相候補のウメロウ氏を国家資産基金長官から解任

ウクルインフォルム
ウクライナ最高会議(国会)は5日、ルステム・ウメロウ国家資産基金長官を解任した。ウメロウ氏は、ゼレンシキー宇大統領により、次期国防相候補として名前が挙げられている人物。

最高会議議員302名が解任に賛成した(過半数は226)。ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がテレグラム・チャンネルで報告した

これに先立ち、3日、ゼレンシキー大統領が、1週間以内にレズニコウ国防相を解任し、ウメロウ国家資産基金長官を新たな国防相へと任命することを提案すると発表していた。

なお、ウメロウ氏の解任に先立ち、同日レズニコウ氏が国防相職から解任されている

ゼレンシキー大統領は、今後最高会議に対して、ウメロウ氏の国防相への任命提案を登録することになる。その後、最高会議が同提案を審議した上で、任命を問う投票が行われる。複数の最高会議議員は、同投票は6日に行われると話している。

ルステム・ウメロウ氏は、ウクライナの政治家、事業家として知られる人物。クリミア・タタール人。2019年から2022年までは、最高会議の野党会派「声党」議員だった。最高会議では、クリミア・タタール人の権利に関する法案のロビー活動を活発に行っていた他、一時的被占領下クリミアに関する法案・声明の採択も主導していた。それ以前は、クリミア・タタール人の指導者として知られるムスタファ・ジェミレフ氏の顧問を務めていた。

ロシアによる全面侵略戦争が始まると、ウメロウ氏は、ロシアとの協議を行うウクライナ代表団の一員となった。また同氏が被拘束者交換協議、とりわけ、2022年9月のウクライナ側にマリウポリ防衛者を含む215名の国民が返還された際の協議などに関わっていることもわかっている。

2022年9月7日にウメロウ氏は国家資産基金の長官に任命されていた。

写真:国家資産基金


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