ロシアは欧州の「ウクライナ支援疲れ」に期待すべきでない=マクロン仏大統領

ロシアは欧州の「ウクライナ支援疲れ」に期待すべきでない=マクロン仏大統領

ウクルインフォルム
フランスのマクロン大統領は1日、欧州連合(EU)全27加盟国が500億ユーロの対ウクライナ支援拠出に賛成したことは、ロシアに対して、欧州が「疲れていない」ことを示すことになったと発言した。

マクロン仏大統領がブリュッセルでの特別欧州理事会後の記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

マクロン氏は、「その合意は、長期的な経済的・財政的コミットメントを通じて、ウクライナへの私たちの支援の予見可能性を与えるものだ。メッセージは、ロシアはウクライナ支援において欧州の人々のどのような疲れも期待すべきではない、という明確なものだ」と発言した。

また同氏、欧州理事会は、欧州委員会がウクライナのためのプログラム実現に関する例年の報告を提示すること、それをもとに毎年議論を行うことで合意したことを喚起した。そして、同氏は、「必要な場合は、2年後、欧州理事会が欧州委員会を招待して、とりわけ次回のEUの多年時財政プログラムの文脈で、そのメカニズムの見直しに関する提案を提示することができる」と説明した。

軍事支援に関して、マクロン氏は、欧州の国々は2つのコミットメントを自らに負っているとのべ、その1つが自身が近々実現するウクライナ訪問の際の目的となると発言した。また同氏は、「フランスは、防空のためのミサイル『スカルプ』と榴弾砲システム『カエサル』を含め、戦場で決定的意味を持ち得る決定的重要能力を与えている」と発言した。

同氏は、1月18日、フランスは(米国と共に)「榴弾砲連合」と呼ばれるグループを創設する重要な会合を主催し、同「連合」には22か国が加わったことを喚起した。

また、同氏は、次回の欧州理事会では再びロシアの凍結資産問題の議論に戻ると述べ、「私たちは、ロシアの凍結資産の利子を分離するという重要な一歩を踏み出した。次の段階は、どのようにそれを利用するか、どこにそれを分配するかについての決定が下されることになる」と伝えた。

これに先立ち、2月1日、ブリュッセルで開かれた特別欧州理事会にて、EU全27加盟国がEU多年次予算の枠内で500億ユーロの「ウクライナ基金」を創設するという対ウクライナ支援の拠出を採択していた

写真:ウクライナ大統領府


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