米国、ザポリッジャ原発での無人機爆発事件にコメント 「ロシアは非常に危険なゲームをしている」
ウクルインフォルム
米国のミラー国務報道官は8日、同国は無人機爆発が確認されたザポリッジャ原子力発電所の状況を把握しているとしつつ、ロシアに対して、危険なゲームをするのではなく、同原発をウクライナに返すよう要請した。
ミラー国務報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ミラー氏は、「私たちは、ザポリッジャ原発の無人機攻撃に関する報告を承知している。私たちは、国際原子力機関(IAEA)の公式報告を通じたもの然り、原発の条件のモニターを続けており、(報告には)幸いなことに、その無人機攻撃の結果の損傷は原子力安全に脅威をもたらしていないと書かれている」と発言した。
同氏はまた、「ロシアは、欧州最大のウクライナの原子力発電所を軍事制圧することで非常に危険なゲームをしている」と強調した。
そして同氏は、米国はロシアに対して、同原発から軍人と民間人を撤収させ、原発の管理をウクライナ側の適任の機関に返し、同原発で原子力事故を呼び起こしかねないあらゆる行為を慎むよう要請した。
これに先立ち、IAEAは、7日にロシア軍が2022年から占拠を続けるウクライナ南部ザポリッジャ原子力発電所の敷地内とその付近に3機の無人機が落下し、6号機の原子炉の屋根上部に軽度の焦げが生じ、また軍用車が破損したと伝えていた。