中国はウクライナとロシアが認めた「平和会議」なら支持する＝習中国国家主席
ウクルインフォルム
中国の習近平国家主席は、北京でのドイツのショルツ首相との会談時、中国は「ロシアとウクライナの双方が認める」国際平和会議なら支持すると発言した。
１６日、中国外務省が中独首脳会談の結果を公表した。
発表には、「両国首脳は、ウクライナ危機（編集注：中国は露宇戦争をこのように命名している）に関して深い意見交換を行い、中国とドイツは国連憲章の目的と原則を堅持し、核兵器の使用や平和的核施設への攻撃に反対し、世界の食料安全保障問題を適切に対処し、国際人道法を遵守する努力を求めていることに言及した」と書かれている。
その際習国家主席は、現状においては、迅速な平和回復のために皆が一緒に作業する必要があると強調した。
同氏はまた、「中国はウクライナ危機の当事者ではないが、独自の方法で一貫して平和のための対話を促してきた。中国は、危機の平和的な解決に資するあらゆる努力を奨励し、支持している」と発言した。
さらに同氏は、そのためには利己的な利益を追求するのではなく、状況を冷却化して、さらなる緊張悪化を回避し、世界経済への悪影響を低減すべきだと主張した。
加えて同氏は、同国は「ロシアとウクライナの双方が認め、全ての当事者の平等な参加と全ての和平計画に関する公正な議論を確保する、国際平和会議が開催されることを支持する」と発言した。
その点で同氏は、中国はドイツを含む全ての当事者と緊密に協力する準備があるとも述べた。
なお、中国側の発表では、６月にスイスで開催される「グローバル平和サミット」への中国の参加が協議されたかどうかについては、記載されていない。
写真：ゲッティ
