エストニアとポーランドの首脳、6月の「平和サミット」への出席意向を表明
ゼレンシキー大統領がソーシャルメディア「X」アカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、カッラス・エストニア首相との電話会談につき、「私は、スイスにおける『平和サミット』参加の準備につき謝意を伝えた。初回会合の議題とロシアによる同会議の成功裡の開催を妨害する試みについて伝えた。戦場における状況とウクライナの防空手段のニーズについて報告した。私たちはまた、ビルニュスG7宣言の一環となる二国間安全保障協定の完成について協議した」と書き込んだ。
また同氏は、ドゥダ・ポーランド大統領との電話会談につき、「『平和の公式』への無条件の支持、スイスにおける初回『平和サミット』への参加確認につき謝意を伝えた。私たちは、グローバルサウスの国々をできるだけ関与させるために必要な方策につき協議した」と伝えた。
さらに同氏は、平和は公正な条件に基づいて初めて理想的なものとなると強調した。そして、「私たちの『平和サミット』は、それを達成するための最善のチャンスだ」と発言した。
なお、同日、リトアニアのナウセーダ大統領と電話会談を実施している。ナウセーダ氏もまた、同電話会談時に6月の「平和サミット」に出席することを認めた。
これに先立ち、スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている。
ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している。
ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。
欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。