プーチンの戦争終結のひどい条件を受け入れる国は1つもないだろう=フォンデアライエン欧州委員長

プーチンの戦争終結のひどい条件を受け入れる国は1つもないだろう=フォンデアライエン欧州委員長

ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員会委員長は16日、ロシアのプーチンはウクライナに対する戦争終結に真剣ではなく、同氏が提案したひどい終戦条件を受け入れる国は1つもないだろうと発言した。

フォンデアライエン欧州委員長がスイスで開催された「平和サミット」の総括共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「会議は『平和への道』という名前だったが、それは正しい。私たちは、ウクライナにおける平和が一歩で達成できないことを知っている。それは『旅』である。これは和平に関する協議ではなかった。なぜなら、プーチンは戦争終結に真剣ではないからだ。彼は、降伏を主張しており、彼はウクライナ領の制圧を主張している。現在彼の占領下に入っていない領土に関してすらだ。彼は、さらなる侵略に対してウクライナが脆弱であるように、ウクライナの武装解除を主張している。そのひどい条件を受け入れる国は1つもないだろう」と発言した。

同氏はまた、だからこそ、ウクライナがロシアの侵略に抵抗できることが重要なのだとし、「それは国連憲章に従った同国の権利であり、抵抗し、生存のために戦うウクライナを支持することは、EU加盟国の権利であり、世界中の多くのパートナー国の権利である」と指摘した。

また同氏は、「平和サミット」にこれほど広範な国際的プレゼンスが生じたのは、スイスの外交的手腕やウクライナの努力だけではなく、世界中がこの国際法と国連憲章の重要原則をを著しく侵害し、世界中の国々に悪影響を及ぼしている戦争を深く懸念していることを示すものだと発言した。

そして同氏は、「サミット」参加国全ての努力が公正で包括的で永続する真の平和を近付ける、その平和はウクライナ人の苦しみに終止符を打ち、ウクライナの主権と領土一体性を確認し、国際法と国連憲章の支配を回復するものとなると述べた。そして、公正な平和への道のりは常に忍耐と覚悟を要すると指摘した。

その他同氏は、和平プロセスへのロシアのあり得る関与についても言及した。その際同氏は、「私は、ロシアに対して、国際社会のメッセージを聞き、ウクライナの領土一体性と主権を尊重し、帝国主義的暴力に終止符を打ち、児童を帰還させるよう呼びかける。ロシアが、国連憲章に基づいた平和への準備があると述べる時には、ロシアが平和への道のりを最終地点に向かわせるための私たちの努力の一部になる時が来るのだ。私はそれを期待しており、その日がすぐに来るように仕事をしている」と発言した。

なお、6月15、16日、スイスのビュルゲンシュトックにて、第1回「平和サミット」が開催された。同会合では、核安全保障、食料安全保障、人道問題が協議された。大半の参加国は、共同コミュニケを採択。同コミュニケには、ウクライナでの核兵器の使用が容認できないこと、食料安全保障を武器として使うことは容認できないこと、捕虜の完全交換や民間人のウクライナへの帰還が訴えられている。


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