EUはウクライナが戦争に勝てるように全てを提供すべき=カラス上級代表
カラス外務・安全保障政策担当上級代表がブリュッセルでのEU外務理事会後の記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
カラス氏は、「より多くの支援を提供せねばならない。(編集注:ウクライナの)アンドリー・シビハ外相がビデオで私たちに加わった際に指摘したように、ウクライナの戦場の状況は非常に苦しい。私たち皆が、ウクライナはより多くの弾薬、より強力な防空、そして自国防衛産業へのさらなる支援を必要としているという彼の声を大きくはっきりと聞いた。私たちは、ウクライナがこの戦争に勝利するのに必要としている全ての物を同国に提供せねばならない」と発言した。
同氏はまた、今日EU加盟国の外相たちは、ロシアが侵略戦争を遂行する能力をさらに制限する努力を継続したとし、同日採択された第15回対露制裁パッケージにはロシアの「影の船団」に対する措置や、北朝鮮高官への制裁に加え、初めてロシアのために無人機製造を行っている中国企業への制裁も含まれたと伝えた。
そして同氏は、「私たちのメッセージは、あなた方は欧州における戦争を煽っておいて、対応を受けないで済むことはないという、非常に明確なものだ。同時に、ウクライナは戦場で私たちの支援を必要としている。彼らが戦場で強くなればなるほど、彼らは協議の机でも強くなる。私たちは、維持するだけではなく、彼らに有利になるようにバランスを動かす必要がある。なぜなら、プーチンは、止められない限りは止まらないからだ。アサド政権の崩壊もまた、ロシアが弱っていることを示している」と発言した。
さらに同氏は、EUは軍事の次元でウクライナを支援し続けるべきだとし、今冬の終わりまでにEUは7万5000人の軍人の訓練でウクライナを支援すると発言した。
また同氏は、EUは今月ウクライナに自らの予算から42億ユーロのマクロ財政支援を拠出したと喚起し、1月からは15億ユーロが毎月供与されていくと伝えた。
写真:カラスEU外務・安全保障政策担当上級代表(フェイスブック)