米国の対ウクライナ軍事支援は継続されるだろうが、形態は変わるかもしれない=政治専門家
ウクルインフォルム
ウクライナの政治専門家として知られるヴォロディーミル・フェセンコ「ペンタ」代表は、米国の共和党議員の間ではレンドリースの形態での軍事支援をウクライナに提供するという考えに人気があると発言した。
フェセンコ氏がウクルインフォルムにコメントした。
フェセンコ氏は、「米国からの軍事支援や『ラムシュタイン』形式は、トランプ氏就任後にどうなるだろうか? おそらく、米国からの軍事支援は続くのだが、しかし、高い蓋然性でその形態は変わるだろう。共和党議員の間では、レンドリースの形態でウクライナへの軍事支援を提供するというアイデアに人気がある。それは、米国の武器と弾薬を購入するための優先的融資だ。しかし、今のところ、現在の会計年度におけるウクライナ軍事支援の法案はない。おそらく、それはトランプ氏の就任式後、同氏の政権がロシア・ウクライナ戦争終結に関する本格的な協議プロセスを始めたら現れるのだろう」と予測した。
また同氏は、トランプ政権にとって、とりわけ、ウクライナへの軍事支援の継続がウクライナに対してもロシアに対しても交渉プロセスへ影響を及ぼす最善の手段であることから、その支援は継続することに意味があるだろうと指摘した。
そして同氏は、「もしクレムリンが和平交渉を拒否したり、停戦の譲歩的選択肢を拒否する場合、私たちに対しては、軍事支援の停止あるいは削除の可能性でもって影響を及ぼす可能性があるし、ロシアに対しては、同国が和平交渉や戦闘停止の譲歩的選択肢を拒否した場合、ウクライナへの軍事支援を強化する可能性がある」と発言した。
加えて同氏は、ゼレンシキー宇大統領も出席したプラットフォームでの最近の外相級会談をはじめとし、トランプ大統領政権下でも、「ラムシュタイン」プラットフォーム(編集注:約50の国からなる、ウクライナ支援の調整を話し合う場)が存続すると伝えた。