ロシアはモルドバをウクライナに不利な形で利用したがっている=サンドゥ・モルドバ大統領
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ウクルインフォルム
モルドバのサンドゥ大統領は25日、ロシアはモルドバ被占領地トランスニストリアでエネルギー危機を作り、モルドバをウクライナに不利な形で利用したがっているとした上で、モルドバはそれに抵抗すると発言した。
キーウを訪れたサンドゥ大統領がウクライナのゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
サンドゥ氏は、ロシアはモルドバの選挙と国民投票に過去に比類のない介入を行い、それに失敗した後で、ドニステル(ニストル)川右岸のエネルギー危機を作り出したと発言した。
そしてサンドゥ氏は、「それは計算された戦略だ。ロシアは、社会・経済的混乱を作り出し、ドニステルに緊張を撒き散らし、キシナウに親クレムリン政府を樹立したがっている。その最終的目的は、トランスニストリア地域に違法駐留する自国(ロシア)軍を強化し、モルドバをウクライナに不利な形で利用することである。ゼレンシキー大統領、親愛なるウクライナの人々よ、安心して欲しい。モルドバは抵抗する」と強調した。
同氏はまた、モルドバはウクライナの信頼できる隣人であり、不変の支持者だと発言した。
その際同氏は、「私たちはゼレンシキー大統領と、このエネルギー危機が安全保障上の危機にならないようにする解決策を協議した。モルドバとウクライナは、ロシアからの脅迫にドニステル川の両岸の人々を守るべく、EUとも一緒に作業していく」と発言した。
その他同氏は、両大統領はモルドバの平和的領土再統合への共同コミットメントを確認したとし、その重要な前提条件は、モルドバ領に違法に駐留するロシア軍の撤退だと発言した。
なお、25日、サンドゥ・モルドバ大統領がキーウを訪問していた。