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ホイスゲン・ミュンヘン安全保障会議議長、会議でのウクライナの平和への前進に期待
ホイスゲン議長がベルリンでの記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ホイスゲン氏は、「私たちは演題を提供していこうと思う。(中略)そして、私たちは、ミュンヘンが活用されることを期待しているし、ウクライナにおける平和へのステップがとられ、一定の合意に至る関連の兆候を有している」と発言した。
また同氏は、ゼレンシキー宇大統領や、米国のヴァンス副大統領、ケロッグ・ウクライナ・ロシア問題担当特別代表の同会議への出席が期待されていると伝えた。さらに同氏は、会場では重要な議論が行われることが想定されているとも述べた。
同時に同氏は、米国による平和達成計画が同会議で発表されるかどうかについては明言せず、「いつ計画が明らかになるのか? 私にはわからない。私は、私たちがミュンヘンでそれを手にするという期待は有していない。(中略)しかし、私は、その計画の外観や、合意に含められるべきパラメーターを目にするために会議が利用されることになることは確信している」と発言した上で、過去にもミュンヘン安全保障会議が優れた形式となった事例は多くあると指摘した。
その他同氏は、平和達成のための根拠はどのような場合であっても国際法、国境不可侵の原則、国連憲章でなければならないと発言した。
その際同氏は、ロシアの首脳プーチン氏は「複数の国際文書で足を拭いた」とし、「ウクライナ人はもはや、たとえプーチンが合意に同意したとしても、彼がその合意を守るということを期待することはできない」と強調した。その上で同氏は、重要なパラメーターは「安全の保証」問題となるだろうと指摘した。
加えて同氏は、今回の会議にはロシアの公式代表者は、制裁対象者になってない者を含め、出席しないとし、彼らの出席に関しては、運営者側からもロシア側からも希望がなかったと伝えた。同時に同氏は、国外に亡命しているロシア反政府勢力の主要な代表者の出席は期待されていると発言した。
なお、今年のミュンヘン安全保障会議は、2月14〜16日に開催される。同会議には、世界の約60か国の首脳や各国から100人以上の閣僚の出席が予定されている。
ホイスゲン氏は、2005年から2017年にかけて、メルケル当時独首相の外政・安全保障担当補佐官を務めていた人物。