
背後で結ばれる合意にウクライナが同意することは決してない=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、ウクライナの参加なく、自分たちの背後で結ばれる合意にウクライナは決して同意しないとし、交渉の席には欧州も必ず着かねばならないと発言した。
ゼレンシキー大統領がミュンヘン安全保障会議にて発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナは、私たちの背後で、私たちの参加なく結ばれる合意には決して同意しない。そして、同様のルールが欧州全体に関しても適用されねばならない。『ウクライナ抜きでウクライナに関する決定は一切(編集注:下されてはならない)。欧州抜きで欧州に関する決定は一切(編集注:同上)』。欧州は欧州に関する決定が下される時に、席に着いていなければならない。それ以外は、ゼロだ。もし私たちが私たち自身の未来に関する交渉の外に取り残されたら、私たち皆が敗北する」と発言した。
また同氏は、プーチンは、全面戦争の前に「スイスで彼らが会談し(編集注:2021年6月のバイデン当時米大統領とプーチン氏の会談)、あたかも世界を分け合っているかのように見えた時」と同じように、現在「米国との一対一の交渉を望んでいる」と指摘した。
そして同氏は、「その後プーチンは今年の5月9日の赤の広場に米大統領が出席するようにするだろう。尊敬されるリーダーとしてではなく、自らのパフォーマンスの小道具としてだ。私たちにそれは必要ない。私たちが必要としているのは真の成功だ。私たちには真の平和が必要だ」と強調した。
なお、2月14日から16日にかけて、ドイツ・ミュンヘンにて、ミュンヘン安全保障会議が開催されている。
写真:ミュンヘン安全保障会議