
「1938年のミュンヘンでの失敗は、今でも過ち」=フレデリクセン・デンマーク首相
フレデリクセン首相がミュンヘン安全保障会議の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
フレデリクセン氏は、「ウクライナに関してどのような計画があるか? 結論から始めさせて欲しい。計画は、戦争に勝つことだ。そこに本質がある。なぜなら、他にどのような代替があるというのだ? もし私たちが2025年、ロシアに欧州の問題について決定することを許してしまえば、それは間違った道となる。私は、ウクライナにおける戦争が何よりもウクライナについてのことだとは決して思わなかった。ウクライナにおける戦争は、ロシアについてのことであり、ロシアの帝国的野心についてのことであり、同国による欧州の問題について決定を下す願望と意志についてのことである。そして、私たちは彼らにそれを認めるわけにはいかない。そのため、私は、戦略を遵守せねばならないと思っている。そして、戦略とは、戦争に勝つことなのだ」と発言した。
同氏はまた、平和を維持するために全力を尽くすとしつつ、共謀や宥和は信じないと発言した。同氏は、「それは1938年のミュンヘンで失敗したことであり、私は、それは今も過ちとなると思っている」と発言した。
さらに同氏は、「平和は信頼できる、公正なものでなければならない。そして、私たちが、ロシアがウクライナないし欧州の他の場所に戻ってこないとの確信を得た時にはじめて、平和は公正なものになり得て、私たちは和平合意を信頼できるのだ。それこそが、私たちがこの戦争に勝たねばならない理由である」と強調した。
その他同氏は、欧州の人々は自衛できる能力を持たねばならないと発言し、「そのため、私たちは欧州で宿題をしなければならないし、それを非常に迅速に実行せねばならない。私たちは、防衛と安全保障にはるかに多く費やさねばならないし、私たちは、私たちの国々を守るために必要なことをできるように、自分の経済を発展させねばならない」と発言した。
なお、2月14日から16日にかけて、ドイツ・ミュンヘンにて、ミュンヘン安全保障会議が開催されている。
写真:ミュンヘン安全保障会議